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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1873 前に進む為のXの問い編 246

案の定だけど、さっきの咆吼から余計に後ろが騒がしくなった。きっとさっき叫んだモンスターと後方のプレイヤーが接触したと思われる。これはチャンスだ。僕は慎重にモンスターだけを倒しながら、逃げ惑う野生動物たちの中を走り抜けて森を抜けた。森を抜けるとどうやらそろそろ一周しそうな雰囲気だった。だって既にレスティアの街が見えてたからだ。街道に出たから後はそこをなぞってスタートした海岸に出てそれで一周だろう。


 森を抜けたときにチェックポイントが追加されたのを確認できた。後有ったとしても一つくらいしかチャックポイントが無いはずだろうし、そうなると一周のチャックポイントの数は十カ所位と言うことになる。


 僕はマップに何処でチェックポイントが追加された可かのを印をつけてる。だから二週目はマップを見て何処を短縮できるか……それを考えないとね。なるべく他のプレイヤーには会いたくないし。


 普通は二週目に入ってすぐに最下位くらいのプレイヤーに会う……何てのは無い。けどもしかしたら最初から組んでるところはスタート地点から殆ど動いて無くて、トップを妨害するために止まってる奴らがいてもおかしくは無い。流石に逆走は出来ないから、居るとしたらスタート地点から先だろう。


 だってチェックポイントのあいだを逆走するにしても、スタート地点からいきなり逆走は許されないだろう。そんなことをしよう物なら、流石に一発で失格になる可能性はある。それよりもその場にとどまるだけなら、トラブルで押し通すことは出来ると思う。


 まあ勿論、そんな奴らが何十人もいるなんて思っては無い。ちゃんとこのレースを楽しんでる奴が沢山だと思うんだ。でも可能性としてそういう事もあるかもしれないと考えてた方がいいかなってね。


 要は心構えである。それがあるのと無いのとでは違うだろう。街道に出ると道は整備されてるし、レスティアに近づくにつれてモンスターだって弱くなる。だからわざわざヴァレル・ワンへとぶつかってこようとするモンスターも居なくなるから、実際の所森から出たらスピード勝負の様相になるだろうね。


 でもここからスピード勝負になった方がきっと単純に盛り上がるんだろう。それに海岸沿いに入るときは更に一段低くなってるわけで、そこで上手く加速できるか……とかスピード勝負だとしても、メリハリはあるだろう。それにヴァレル・ワンには武装がある。


 こんな余裕を持って次の周回、そして最後の周回でいられるか……それはわかんない。だからきっちりと把握してないと……色々とね。何か使える物は無いかとか……僕の場合は風の調子を確かめるとかね。いや風の調子ってなんだよって思うかもしれないが、僕の場合は大切だ。


 とりあえず僕は自分の風でここら周辺に結びをつけておくことにした。なにせ僕のヴァレル・ワンは単純なスピード勝負ではエンジンを複数乗っけてるヴァレル・ワンには勝てないからね。なら大切なのは僕のスピードの要である風の純度である。その為にも味方になってくれる風を多く確保しておく必要がある。


 だからこそ、今余裕があるときに自分の風を僅かに減らしてでも、ここら辺の風を取込んでおくのが大切だろう。まあ難しいことじゃなくて、


 


「またここら辺通るときによろしく~」


 ってくらいの事をここら辺一帯にやっとくだけだ。自分の風ッてほどでは無いが、ちょっとだけ自分を混ぜておくっていうか……それをしてたらきっと風を結ぶとき、少しすんなりいく気がしてる。


 こう言う準備がきっと結果に関わってくるんだと……僕は信じてるよ。

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