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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1858/2700

1858 前に進む為のXの問い編 231

モッフモッフと転がってるでっかい羊へと僕は向かう。警告されたが、僕のヴァレル・ワンならどうにか出来る……いや、どうにか出来ると言うよりも、躱せるとおもっての事だ。アレをどうにかしようとは思っては無い。だってそうした方が今はお得じゃん? 僕たちは今レースをしてるんだ。


 僕がアレをどうにかしてしまったらどうなるのか……ちょっと考えればわかる。そうしてしまうと、後方から追いついてきてる奴らは簡単にこの草原を越えられる……と言うことになる。それは……困る。


 だからこいつらは巧く交わすことがレースを有利に進めるために必要な事なんじゃ無いだろうか? テア・レス・テレスが用意してるギミックというか敵というか妨害装置なのかはわかんないが、ここで全力でもって排除しておかないといけない理由なんて無いんだよね。


 僕はまっすぐに突っ込んで、ぶつかる! って寸前で風を使って滑る様にモフモフのギリギリを攻める。もしかしたらカメラとかからみてると触れてるように見えるかもしれない。けど、本当はほんの数センチだけ距離がある――と言うね。本当にギリギリを攻めてる。


(いけるか?)


 実際、このモフモフを避けるのはそこまで難しいわけじゃない思うんだ。ちゃんと冷静に運転をすれば、僕のヴァレル・ワンみたいな運転性能無くても避けられると思う。だって大きくて、そこそこ迫力もあるが、ただ転がってるだけならそんな脅威では無いだろう。それにモフモフは別段攻撃力が高そうでも無い。


 寧ろなさそうだ。だってアレが通った後でも轍が出来るてる……何てこと無いからね。あれだけデカいのにな。じゃあならなんであの逃げてきてた奴等はあんなに必死に逃げてたのか……って事になる。だから油断はしない。


 とりあえず一体のモフモフは交わした。このまま勢いよくもう二体も交わしたいところだ。そう思ったときだった。


モッフーーーン!! 


 ――という変な音がした。声じゃない。音だ。それと同時に三体のモフモフが弾力性を出して飛び上がった。


「なんだ?」


 一体何を? そう思って上を観る。するとちかっと太陽が目に刺さる。それで一瞬、モフモフを見失う。けど僕は落ちてくるモフモフを避けた。どうして避けられたか、それは目が駄目なら、風を使えば良いじゃない! の精神だ。けど僕の所に落ちてきたのは一体で、他の二体はさっき逃げてた奴らのところに落ちて……そして――


「「「うわああああああああ」」」


 ――という声と共に、もふもふに包まれてた。

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