表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1853/2745

1853 前に進む為のXの問い編 226

僕は大きくヴァレル・ワンを飛ばして、泥人間達の頭上を越えることで、奴等を回避した。どうしてこいつらがこんなにいっぱい発生してたのか……そんなのとかは全くわかんないが、どうでも良い事だ。


 もしかしたらテア・レス・テレスがレースを盛り上げる為に用意してたのかもしれないからね。そんな事を思ってると、ようやくアギトの奴の背が見えてきた。アギトはなんか四台のヴァレル・ワンとバトルってる用だ。


 しかもこれが四対一の構図のように見える。四台が連携してるように見えるからね。一体アギトの奴はどんな恨みを買うような事をやったのか。僕だってかなり恨みを買ってるが、今の所まだ個人を狙われては無い。きっと誰もがまだコースを把握してる状況だからって思ってたんだけど……アギトの状況を見るに、そうでも無いのかもしれない。それともアギトにちょっかい出してる奴等はレースなんてどうでも良くて、元からあれが目的だったのかもしれない。


(さて……どうするか……)


 まあどうするか、と考えたところで、僕のヴァレル・ワンには武装は無い。完全なレース仕様だからな。ハッキリ言ってあの中に入っていったところでやれることは無い。沼地から上り坂になって沼地を抜けようとしてるみたいに感じるし、ここでアギト達を交わして次の場所へとスムーズに入りたい所ではある。どうやら沼地の所は別にチェックポイントは無いみたいだし、二週目以降はもしかしたら通らないかもしれない。


 本当はバチバチとやり合ってる奴等を素通りしたいところだが、気になるのも事実なんだよね。実際素通りするだけなら、大きく横に逸れれば良い。アギト達は、アギトを囲むように四台の ヴァレル・ワンが走ってて、そいつらがアギトにぶつかったり、進路を妨害したり、そんな事をやってる。


 もちろん僕以外の奴等は大体ヴァレル・ワンに武装を積んでるのがデフォルトらしいから、アギトを囲んでる奴等だってそうだ。よくぶつかりに行ってる機体はその機体から丸ノコを出して回転させてる。いやいや、殺傷能力高過ぎだろ! といいたい。


 しかもそれが左右にちゃんと付いてる……いや、ヴァレル・ワンは細い機体だから、左右についてるんじゃ無くて、一つの丸ノコが寄せる方向に飛び出す様になってるのかもしれない。なるべく軽くしつつも、攻撃力を持たせる為に一応工夫って奴が見える。更には機体からでっかいハンマーを出してびったんびったんとやってるのとか、なんか機体から火を噴いてるのとかある。


 ほんと皆自由にヴァレル・ワンを改造してるね。こうやって観ると、僕のヴァレル・ワンはなんか地味だなって思えてくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ