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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1852/2701

1852 前に進む為のXの問い編 225

沼地を進んでると、なんだがどんどんと野次馬が増えてきた様な気がする。まあ野次馬というか、モンスターなんだけどね。沼地のドロドロとした泥人間みたいな敵だ。別にそいつらは所々にいる程度で、そんなに邪魔になるって事でもないからそんなに気に何てしてなかったわけだが……なんか明らかに数が増えてる気がする。


 一体や二体ならヴァレル・ワンのスピードで吹き飛ばす事が出来る。僕はなるべく避けるが、他のレースしてるヴァレル・ワンとかは避けるのが面倒なのか、時々ヴァレル・ワンで轢いてる。実際轢いて大丈夫ならそれが一番効率的だろう。


 だって避けるのにだってテクニックは必要だし、いかんせんスピードがちょっとは落ちる。そんなことをこいつらのためにするくらいなら……って感じなんだろう。


「シールドがあれば僕だってそうするけど……」


 僕のヴァレル・ワンはシールド取っ払ってるからね。風のシールドは常時展開してるわけじゃないし、必然的にぶつかったらこっちにまでダメージが出る。それがどんな影響をヴァレル・ワンに引き起こすのかを考えると、避けるのが正解だろう。


 そして今、どんどん進む先にこの泥人間みたいな奴等が増えて行ってる。一体どういうことなのか? 沢山のヴァレル・ワンが刺激した? その可能性が無いわけは無いかもしれない。うるさい音を出して似たような所を走ってるわけだから、その音に周囲のモンスターが引き寄せられるってのがあるかもしれない。


 もしかしたらこの泥人間みたいな奴等も「なんだなんだ?」とか「うるせーなー」とか思って這い出てきてるのかもしれない。それか誰かが何かをしたか? 前を走ってるだれかが、後続を妨害するためにやったこと……と言う可能性も無くは無い。どうやったのかはしらないが……けどまばらだった泥人間みたいな奴等が大量に集まってるとそれなりに厄介ではある。僕は武装なんて無いしね。とりあえずそれなら……僕は風を集めて、僕のヴァレル・ワンの軽さを生かすことにした。前方に百体くらいなのか、まあ数えるのが億劫になるくらいの泥人間みたいな奴等が見える。それを大きく避けるのも、神経使ってその間をすり抜けるのも面倒だ。だから風を使って強引に突破する。いや、他の奴等は武装を使って吹き飛ばしてるが、それに比べたら僕のやり方はとてもエレガントだとは思う。


 中には武装を使うのをためらったのか、それともスピードで前方にいるくらいは吹き飛ばせると思ったのか、そんな奴等は確かに何体かの泥人間を吹き飛ばしてるが、流石に数が多いからどんどんスピードをおとしていって、そこに泥人間達が群がって悲惨なことになってるヴァレル・ワンもある。


 ああはなりたくないものだ。と言うわけで、こいつらは無視だ。僕は風を使ってヴァレル・ワンを大きく飛ばした。そして眼下のそいつらを見下して一気に前に進む。

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