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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1844/2701

1844 前に進む為のXの問い編 217

なんか前に真っ赤な機体が走ってると思ったらそれはなんとアギトの奴の機体だった。アギトの機体には後方左右になんかデカいエンジンみたいなのがくっついてる。それになんかギザギザしてるし、機体の先端は目のような物も見える。


 なんか名前でもつけてそうな機体だな。識別するための名前では無くて、愛称って奴ね。


「なんだスオウかよ」


「何だって何だよ。僕もお前に構ってる暇なんてないからな。追い抜いていくぞ」


「はっ、肉体だけならお前のスピードには勝てないけどな、俺の『ドラゴンホース』なら負けないぜ!!」


 うわださっ――とか思ったけど大人な僕は其処は指摘せずにやった。てかドラゴンホースってドラゴンなのか馬なのかはっきりしろよ……と想う。まあきっとドラゴンみたいに強い馬――なんだろう。


 実際、アギトのドラゴンホースは速い。僕の機体が追いつこうとしても、半歩先にアギトのドラゴンホースは行ってる。こうなるとちょっと悔しいよね。まあ本機を出せば、追い抜けると思うんだけど、流石にここでいきなりアレを出すわけにはいかない。なにせまだ一週目である。誰もがその機体には隠し球を用意してることだろう。


 そしてそれはきっと二週目、出来れば三週目とかのタイミングで出したいはずだ。あんまり速くそれを見せてしまうと、対策とられる可能性があるからね。僕のこの機体にだってある。だからアギトのドラゴンホースにだってあるだろう。


 最初にアギトのドラゴンホースにはエンジンが左右にも付いてるっていったが、それはまだ稼働してないように見える。機体本体に付いてる奴だけが火を噴いてる感じだからね。きっとアレはジェットブースター的な役割を果たすんだと思う。単純に直線のスピードが飛躍的に上昇するからね。


 でもその分、重量が上がるから通常時のスピードは落ちる。けど元々の本体に付いてるエンジンが高性能なのを使ってるのか、左右のエンジンは重力魔法で重さを軽減してるのか、十分に速いけどね。


 でも僕は僕だけの力って奴がある。機体性能も大事だが、プレイヤーとして、いや運転手として機体をサポートできるのが僕の強みでもある。風を味方に出来れば、こういうレースではそれこそ優位だ。風を操って前方の空気を回り込ませて背後から押すようにしたら、少しはスピードも上がった。ついでにアギトのドラゴンホースにかかる風を乱してやれば、多少は運転の妨害になるだろう。


 アギトは友達だけど、今はライバルだ。容赦何てしない。

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