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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1840/2701

1840 前に進む為のXの問い編 213

「皆さん、このたびは我々の開催するお祭りに参加いただきありがとうございます。どうですか? 私たちが用意したヴァレル・ワンは満足いただけてるでしょうか? 私たちも沢山試行錯誤をして世に出したつもりですが、きっと改良点は様々あると思います。


 それに私たちにはなかった発想。そういう物が今回は観られると思ってます。それらは我々の開発陣にも影響をあたえることでしょう。そして新たな技術はこの世界に新たな動きをあたえてくれるはずです。


 私たちの夢の場所。LROをもっと皆さんと私たちテア・レス・テレスは盛り上げていきたい。なので皆さん、思いっきり楽しんでいってください!!」


 会長の挨拶が終わりるといよいよレースの開始だ。会長の挨拶は学校の教師の話のように長ったらしく、つまらない……そんな物でなくて、ちゃんとこっちの事を考えて、そしてほどほどに高ぶらせてくれる。そしてちゃんと主催者側としての威厳というか、これからを見据えた話を織り交ぜた話だった。皆が聞いてたかは知らないが……でも静かに盛り上がっただろう。


 


 スタート地点の空中にクリエスタの姿が現れる。巨大なその姿はどこかからか投影された物なんだろう。どうやらクリエスタがスタートのカウントダウンをするらしい。


『それでは皆さん準備は良いですか? 恐れながら私がカウントダウンを担当します。3・2・1の後に空砲が鳴るので、それが合図ですよ。フライングはダメダメです。ではでは行きましょう。


 3・・・・2・・・1!!』


 空に空砲の音が響く。それにともなって、一気に皆さんアクセルを……とはならなかった。だってかなりのヴァレル・ワンが揃ってるからね。一気にアクセルを噴かして突進したら目の前のヴァレル・ワンに衝突するよ。


 だからまずは前の奴等が飛び出ていくのを待つしか無い。そうなると前にいる奴等が有利になるわけだけど、まあそこはテア・レス・テレスだってわかってるだろう。けど、そこまで重要視はしてない感じだね。色々とやりようはあるでしょう……ということなんだろう。実際、やりようはある。


 だってこんなことは想定できたことだ。だからこそ、対策してる奴等はしてる。自分達もその中の一つだろう。中には僕たちの頭上を飛び越えていく……とかやってる奴等もいるが、自分達は結構端に最初から陣取っていた。なぜなのか……それは……スタートのアーチの外から発進するためである。


 これね……盲点だと思うんだが、今回のレースは絶対にチェックポイントを通らないといけない。それは絶対だ。もしもチェックポイントを飛ばしてたら、たとえ一着でゴールしてもそれはゴールにはならない。そして当然だが、チェックポイントの最初の一回、はじまりはこの場所からだ。だから皆、あのスタートのアーチをくぐって通らないと……と思ってるみたいだが、実はスタート時点ではそんなことは無いと明記されてる。


 なのでちゃんと事前に公表されてたレース概要を読み込んでた奴等は僕たちと同じ用にアーチを無視して横に広がって出発してる。いくら後で追いつく手段がいくらでもある……といってもリードはとっておきたいからね。


 これで一応僕たちはトップの100くらいのチームには入ってるだろう。

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