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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1838/2700

1838 前に進む為のXの問い編 211

さてさて、ようやくメインディッシュの時間だ。ライブももちろん盛り上がったが、あれはあくまで前座である。まああれを目的にしてた人達もいるとは思う。けど、今日のメインはこれだ。ヴァレル・ワン第一回レース『ヴァレルグランプル』である。


 もしかしたらもっとずっど続いていくと、各地域から予選を開催して、本戦とか言う流れとか、各地で……それこそLROは様々な場所があるから、そこでレースを開催して、総合ポイントを競うとか……そんな感じになるかもしれない。


 しれないが、まあ今は単純に第一回だから、今日この日に集まって皆で走って、そして一番だった奴が優勝という単純明快なレースである。コースはテア・レス・テレスのエリア全土を使ってると聞く。


 テア・レス・テレスはLRO最大チームだけ有ってそのエリアは広大だ。関東一帯ともう少しある。F1とかのコースに比べたらとても広大なコースになるだろう。わざわざアスファルトを引いて舗装してある――とかではない。けどどうやら、コースには光の目印が付いてるようだ。スタート地点からも、一応その光は見えてる。まあそれに……最悪コースを外れても、それぞれのチェックポイントを通過さえすれば最終的にゴールにはなるらしい。


 と言うことは……一週目はともかく、それ以降は短縮しようとしてくる奴等が出てくるのは明白だ。ちなみにこのレースは三周することになってる。チェックポイントを確認したら、一番の最短ルートを割り出して攻める……って奴等が絶対に出てくる。


 しかもこのレースは別に妨害が禁止事項になってない。テア・レス・テレス的には普通のレースなんてそんなのはリアルでみれば良いんだから、もっと面白いことをしよう――という精神なんだろう。 


 スキルやらなんやらの仕様も認められてる。これでレースが成り立つのか……そこからして不安だけど。事故起こしても誰も死なない世界だ。だからこそ、規制なんてしないって言う方針なのかもしれない。


 リアルでは事故死したら取り返しなんか付かないから、危ないことは規制するしか無い。けど、ここならそんな心配はいらない。何回だってやり直しがきくのなら、何回だって失敗したっていいと……テア・レス・テレス、いや会長の奴は思ってるのかもしれない。


 


 そういうの強いよな。だれだってどんな場所だって、失敗って怖いじゃん。それに失敗をしないとか思われてて、しかも人目が有るとなると尚更だよ。このイベントが失敗したらそれこそ会長は色々と言われると思う。


 ネット上でね。面とむかっていうやつなんていないだろうけど、ネット上ではきっと『テア・レス・テレスオワコン』とか『会長ザマァ』とか色々と飛び交うこと間違いなし。けど会長はそんなことはみじんも気にしてないんだろう。


 まああいつ常日頃から『目の前で言われない言葉なんて響かないからどうだっていいよ』とか言ってる奴だからね。


 はてさて、そんな事を思いつつも、僕も既にヴァレル・ワンに乗り込んでる。レスティアからちょっと離れた海岸線がレースのスタート地点だ。まあなにせかなりのプレイヤーが参加するから、ヴァレル・ワンの数が多い。それに形も様々に改造してたりするからね。


 レスティアの街からスタートとからどう考えも無理だと考えたんだろう。だからだだっ広い海岸なんだろうね。波の音も聞えないくらいにヴァレル・ワンのエンジン音が様々に響く中、僕は近くにいる仲間? と言って良いかわかんないが、そいつと視線を交わして、その時を待っている。

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