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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1832/2701

1832 前に進む為のXの問い編 205

パンパン――と空砲が響き渡る。晴れ渡る空に、花の香りが広がっては皆の喧噪も最高潮になっている。レスティアの街は今とても、いや最高潮くらいに盛り上がっている。なぜなら、初めての事が今からおこるからだ。


 今までイベントというのは運営側が用意してやってきたわけだけど、今回のこれは完全なプレイヤー側主催のイベントである。勿論きっと小規模なイベント的なものは、所々で開催されていたと思う。それこそ仲のいいチーム同士とかで、ちょっとしたイベントとか、合コン的な物はSNSをみれば頻繁に行われている。


 今やLROは出会いの場にもなってるのだ。なにせ普段は見れないその人をしれたりするからね。危機に陥ることだって、LROなら容易というか、しやすい。なにせリアルの方では命の危機ってそうそう無いし、化け物に襲われてしまうリスクなんてのはほぼ皆無である。


 けどここならそれが出来る。色々なところがこのLROという世界を使って何かしようとしてるみたい。なんか婚活サイトとかの運営側が、リーフィアを仕入れて、それを一時的にあたえての、デートプランだったりね。


 そういうのいいか知らないが……まあ吊り橋効果をねらいやすくはあるよね。しかも初心者ならそこらのモンスターでそれを感じてくれるだろうし。リアルに生きてたら、野を歩いていて襲ってくる生物なんてのは熊くらいだろう。けどLROには一杯いるからね。


 


 まあけど今はそんな色々とLROが活用されだしてる……なんて事では無い。このレスティアで開催されてるイベントがなんで今までの物とは違うかと言うことだ。それは規模がもう、全てのプレイヤー対象だから……といえるだろう。そんな事は運営くらいしかできなかった。全てのプレイヤーを巻き込むような、それこそLRO自体に影響をあたえるようなイベント何てのは運営側から提示されるしか無かったわけだ。


 けど、これはテア・レス・テレスが全て行ってる。いや、もしかしたら裏では運営が少なからず絡んでるのかもしれないが、表向きは一つのチームが仕切ってることになってる。テア・レス・テレスはヴァレル・ワンという新たな乗物をこの世界にもたらした。そして今日行われようとしてるのが、ヴァレル・ワンを使った初めてのレース大会だ。


 ここ一・二ヶ月、ヴァレル・ワンを発表してから、テア・レス・テレスはその普及に取り組んできた。それこそ様々な国、街と連携して、独自の繋がりでもあるのか、色々な所でヴァレル・ワンのパーツが報酬として得られるようになってた。


 そんなことが可能なのか……実際、商人と舌戦を繰り広げて商品の値段を下げたりってのはあったりするようだから、それをもっとデカい、組織にした……みたいな? 


 勿論値下げとかでは無く、クエストとかの成功報酬に……って事だ。そこに運営が実は関わって、ヴァレル・ワンのパーツを取り扱う様になった……とかではきっと無い。どうやら成功報酬にヴァレル・ワンのパーツが追加されたのは結構国によって時間差あったらしいからね。


 まあそんなこんなで皆今日のために頑張ってクエストをこなして、自分だけのヴァレル・ワンを作り上げてきたわけだ。そしてその集大成とも言えるイベントが今日開催される。ヴァレル・ワンの見た目を審査する的な大会も同時に開催されてるけど、やっぱり一番の目的は、レースだろう。どの誰のヴァレル・ワンが一番速いか……それを決めるためのレースに皆心を躍らせてるんだ。

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