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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1828/2707

1828 前に進む為のXの問い編 201

騎士ンズラベーダ(覚醒)の攻撃の速度、そしてその動きがどんどんと苛烈な物になって行ってる――用に思います。思うってのは、既に私では認識できない所まで来てるからです。なにかしてるなー……って感じです。そして凄い音と風がうずまいてるなぁ……って感じ。ドラゴンボールのヤムチャさんになった気分ですよ。


 でも私は解説もできないから、ヤムチャさん以下かもしれません。でもなにもしないなんて事はできません。私だって何かをしないと。このままだと確実に『敗北』その二文字が待ってると言うことは、わかります。でも打開策は全くないです。


 私の手持ちのカードで使える物なんてのは無い。今このときに、いきなり私が覚醒したとしても、きっと私が覚醒しても意味なんて無いでしょう。運動能力が飛躍的に向上したとしても、きっとそれはオウラさんにも……いえ、テッケンさんにだって及びはしないと思います。


 もしもオウラさんが覚醒したら……それこそ騎士ンズラベーダ(覚醒)に対抗できそうでは有ります。でも彼女はそんな火事場の馬鹿力的な物を信じては居ないと思います。彼女は周到に準備して、沢山の情報を握って理詰めで相手を圧倒するような、そんな人です。一番ゲーム的な感覚なのはテッケンさんです。


 彼はこの世界をLROを心から楽しんでますからね。だからいつだって私に付き合ってくれてる。自分の為にゲームをやれば良いのに、いつだって私と一緒に動いてくれます。それでどんなメリットがあるのか正直よくわからない。 


 私に気がある? そんな恥ずかしい思いを抱いたこともありましたけど、どうやらそんなものでも無いらしいです。ただ気が合う仲間? だからみたいな。ありがたいです。なにせ私は戦闘は一人ではできないですからね。テッケンさんがいるからこそ、このLROの様々な場所に行くことができます。


 そんなテッケンさんが覚醒してくれたら……オウラさんみたいに確実に騎士ンズラベーダ(覚醒)を超える! とは正直言えないです。でも、近いところまではいけるとは思ってます。そのくらいテッケンさんは強いんです。


 でも本人はそれを否定するでしょうね。「自分は主人公じゃないから」そんな事をよく言います。逃げ口上としてよく聞きます。そんなこと無いのに……とそれを聞く度に思いますけどね。でもテッケンさんは自分が覚醒なんてするなんて露程も思ってないでしょう。


 そもそもが覚醒なんて都合良く降ってくるわけもないです。そんなのを願うなら、頭を使えって事ですよね。邪魔にならずに、確実に騎士ンズラベーダ(覚醒)だけの足を止める。そんな夢の様な方法があれば……


「これなら……」


 


 私は一つのスキルに目をつけました。これなら、私でも役に立つかもしれない。LROには成長する過程で自分にはいらないスキルだってとることがあります。そう言うのの一つで、初期の初期に一回使ったかどうかのスキルです。その武器や防具に付いたスキル熟練度はその防具や武器を使ってれば時間をかければ貯めることができますからね。


 ここは二度目の世界でリセットされたからこそ、無駄を省いてスキルをとってきた訳ですけど、色々とこのスキルが付いた防具って事故を防ぐために有用だから、やっぱり初期は使うんです。だからスキルだけはとってた。


 これなら……いけるかもしれない。後はタイミング……それだけでしょう。

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