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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1826/2706

1826 前に進む為のXの問い編 199

「この状態はあまり長くは持たないからな。楽しもう。貴様達も高みに昇りたいだろう。我とここまで踊ったのだ。資格はあるさ」


 そう言って今度こそ……というかようやくでしょうか。騎士ンズラベーダはその腕の全てに武器を持ちました。しかもその武器、最初は今まで通りに刀だけが実態であとは魔力でもってして出来た魔力武器って感じだったけどそれが実体化しました。


 それぞれどれも強そうな感じの武器です。刀とかだけじゃ無く、槍とか斧とかももってます。そしてさらに……


「我に軽やかなる体を」


 そんなことを言ったと思ったら、なんか足の付け根の部分に羽が生えました。そして僅かに地面から浮くような感じになります。なんですかそれ? ズルい……そんな短い詠唱でそんなものすごい効果がある魔法……なのかスキルなのかわかんないですけど、とりあえずそれはズルいですよ。


「行くぞ」


 準備は整ったのか、そう言って滑る様に騎士ンズラベーダが向かってきます。理性が無くなった獣状態だった狂騎士の時よりもトップスピード的には落ちてるように思えます。けどなんでしょう、オウラさんもテッケンさんも攻め込みずらそうです。狂騎士ンズラベーダ状態だと、確かに早かったですけど、そこに技術は無かったからでしょうか?


 今の騎士ンズラベーダ(覚醒)は覚醒してるだけ有って、速くてそしてそこに隙もないって感じなのかもしれないです。実際、騎士ンズラベーダは二人の攻撃を危なげなく処理してます。そしてその手数の多さを生かして、確実に二人の内、どちらかに攻撃を入れてくる。


「祝福の風、恩寵の恵み、傷を負ったかの者に安らぎを」


 私は短縮詠唱を駆使して回復魔法を行います。狂騎士ンズラベーダの時は結構はめ殺し状態だったからやることが無かったですけど、今はとても大変です。確実に騎士ンズラベーダ(覚醒)は攻撃を当ててます。しかもその被弾回数が今までよりも多い。だからこっちも最大効率で廻すしかないです。二人とも避けようとしてくれてるし、防御だってしてます。けど……そんな合間を縫って、騎士ンズラベーダは攻撃を当ててます。


 此方の攻撃が当たれば、騎士ンズラベーダを止めることもできるのかもしれないですけど、覚醒してからの騎士ンズラベーダはまさに圧倒的です。今までの大きな感じのボスとは違ってそんなに派手じゃ無い戦闘ですけど、でもだからこそでしょう。そのボスの特殊な力によって圧倒されるんじゃ無くて、その技量によって圧倒されてる感じが強くします。


 もちろん設定されてる騎士ンズラベーダの元々の能力の高さはあると思います。けどそれらを全て上手く引き出して、そしてそれを惜しげも無く使ってくる敵。今までいたでしょうか? あのオウラさんが圧倒されてますし、テッケンさんもその体の小ささを生かしてなんとか交わすことだけに専念して生き残ってる感じです。


 このままじゃ駄目です。勝てない……その単語が浮かんできます。

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