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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1824/2701

1824 前に進む為のXの問い編 197

テッケンさんのスキルを乗せた拳がクリティカルヒットしました。何処に隠れてたかの、その存在が完璧にわかりませんでした。それは戦闘が苦手な私だから……と言うことではなくて、狂騎士ンズラベーダもそうだったみたいです。あの野生を丸出ししてるみたいな狂騎士ンズラベーダのその感覚をごまかした……と言うことですよね? それは凄い事でしょう。野生の勘って奴はとても恐ろしいですからね。


 それもテッケンさんのスキルなんでしょうか? 大体テッケンさんのスキルはわかってたつもりでしたけど……なにか新しいスキルの組み合わせでも思いついたから試したとか? でもテッケンさんって本番でそういう事をやるタイプでは無いですけど。


 彼は堅実なタイプのプレイヤーです。だから博打って奴はあんまりやらないです。だからこれもきっと前々から考えてた事なのでしょう。クリティカルヒットしたはずですけど、それでも狂騎士ンズラベーダのHPの減りは少なかったです。たじろいだのは一瞬で、すぐに別の腕がテッケンさんを捕らえようと動きます。けど、テッケンさんは小さいですからね。


 その体の小ささを生かして上手く避けてます。そしてテッケンさんに意識を向けると、前方にいるオウラさんが動きやすくなります。その連携にここまで苦しめられてきたはずです。けど、野性味が今までよりも大きく出てる狂騎士ンズラベーダです。それを忘れてしまったのかもしれないですね。


 野生は強みでもあるけど、ある意味では技術的な部分がおろそかになってるという弱点でもあるのかもしれないです。


「うおおおおおお!!」


 オウラさんは気合いを入れて狂騎士ンズラベーダへと突っ込みます。その手には武器が握られていました。けど、それを振りかぶって投げる……用に思わせて、それをせずに、なんと武器を手放します。そしてその拳で……とかさらに思ったけど、それもどうやらブラフだったみたいです。オウラさんはそのまま突っ込んで狂騎士ンズラベーダよりもさらに低い態勢からさっきのお返しとばかりに胸らへんを両腕で抱え込みました。そしてそれは丁度背中から生えてる他の腕の位置でもあります。ある程度場動かせると思いますけど、それでも根元が押さえられると、稼働もある程度押さえられるみたいですね。


 思いっきり狂騎士ンズラベーダを持ち上げて、さらにその筋力でバキバキと音が狂騎士ンズラベーダから鳴ります。


 まさか抱きしめたまま、ダメージを負わせてるのでしょうか? 一応ですけど、いえ、一応というか、狂騎士ンズラベーダは立派ななかなかに格好良い鎧を着てます。それなのに、なんでバキバキと言う音がするんでしょうか? 鎧、ひしゃげてるんでしょうか? オウラさんのそのパワーはとてつもないみたいです。


 そしてそれだけでは終わりません。なにせこれはチャンスです。テッケンさんだって、オウラさんが狂騎士ンズラベーダを抱きかかえた時にその腕を狙って攻撃をしてます。これによって狂騎士ンズラベーダはオウラさんの攻撃から逃れることが出来なくなってます。もしかしたらこのまま鯖折りに出来る? かもしれないです。

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