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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1821/2701

1821 前に進む為のXの問い編 194

騎士ンズラベーダがレッドドラゴンに食べられました。勿論それだけで終わるならある意味で良かったでしょう。でもそんなわけはありません。これはパワーアップへの布石でしかない。次第にレッドドラゴンの体が強く赤く光ってきました。


 そしてどんどんとその光に自身が耐えられなくなったのか、ドロドロに溶けていくレッドドラゴン。ものすごくイヤなにおいもして、思わず鼻を押さえます。そして見上げる程だったレッドドラゴンの体は溶けて無くなり、地面に名残のマグマが残りました。けど重要なのはそこではないでしょう。


 重要なのはそのマグマの中心に立ってる騎士ンズラベーダです。いえ、なんか名前の表記が変わってます。『狂騎士ンズラベーダ』となってます。見た目的には今までシルバー的な場所が多かった騎士ンズラベーダでしたけど、その鎧はさっきまでのレッドドラゴンの鱗的な部分が増えてます。シルバー的な色を中心にしてたさっきとは違って、狂騎士となったンズラベーダの鎧は赤を基調としてます。


 そして一番の違いはその角では無いでしょうか? 兜もそれまではスリムな物だったのに、今は一歩の赤い角が明滅するように伸びてます。


「おおお……うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 それは獣のような咆吼です。叫びを上げた狂騎士ンズラベーダは体の具合を確かめるように、色々な関節をゴキゴキとならしてます。そしてその中で態勢を低く……クラウチングスタート一歩手前みたいな感じになりました。そして次の瞬間、消えた。


 そして次に認識したときにはオウラさんが戦ってました。速い! よく今のにオウラさんは反応できた物です。もしも私に向かってきてたら、きっと何も出来なかったでしょう。オウラさんは最初の一撃を上手くいなしたみたいですけど、狂騎士ンズラベーダはそのままオウラさんに組み付いて、その両手でオウラさんの腕を掴んで拘束してます。そして背中側から生えてる余分な四本の腕をウネウネと……これからエロい事でもしそうな感じですけど……そうではないでしょう。ゴキゴキと言ってるその腕はなんか伸びました。


 ずぼぼぼ――と背中からさらにリーチを稼ぐ貯めに伸びて、それが拳を作ってオウラさんへと向かいます。狂騎士ンズラベーダはオウラさんの腰に足を巻き付けて、さらに普通の場所にある腕でオウラさんの腕をとってるから背中側の腕の攻撃を防ぐ手段も避ける術もありません。


 このままではヤバい。けど――


「ふんむぅぅぅ!!」


 ――オウラさんは気合い一閃。自身で体を思いっきり反って、勢いをつけて狂騎士ンズラベーダを地面にたたきつけました。まさに完全な力業。でも、らしいですね!

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