表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1819/2746

1819 前に進む為のXの問い編 192

意気揚々と「高み」とか言ってたのに、そこからかなりオウラさんが押してます。これがコントなら「ちょっとタンマ!」とか言う場面でしょう。けどこれは真剣勝負ですからね。そんなタンマなんて事はないです。


 てかできるならこっちがしたいですからね。LROにはそんな世界の時間を一時停止するような機能はありません。なにせそんな機能がプレイヤーにあるのなら、プレイヤーが使う度に時間とかおかしくなりそうだし、こっちの体感としてもガクガクしそうです。他のプレイヤーに影響がないようにしたとして……うーん、できるのか私にはわかりません。


 スオウ君とかが言うには今はもうこの世界の時間を根本から止めるとか操る系の事はできなくなった……らしいですからね。前のLROはそれこそリアル時間よりも進みが早かったけど、今やリアル時間と完全に連動してます。そのせいで時間系魔法は大幅に弱体化したようです。いえ、それこそ本当にこの世界に干渉する系で、殆どのプレイヤーには影響なんてないですけどね。


 一応体感時間を弄る系の魔法は性能は変わってませんし。世界の時間を操る系なんてそれこそ誰もが使える様なものではないですからね。その魔法にたどり着いた人なんて聞いた事ないですし。だから一時停止は不可能だから……騎士ンズラベーダにも甘んじて受けてもらいましょう。上手く騎士ンズラベーダの崩した……というか、なんだか防御に意識を廻してない感じになってる騎士ンズラベーダは今やオウラさんにフルボッコの状態です。


 槍をさし、剣で斬り、ハンマーで叩く……そんな色々な攻撃が騎士ンズラベーダのHPを削っています。けど……それだけラッシュをかけているのに、オウラさんの表情は優れません。これだけ攻撃をしていままであれだけ削りづらかった騎士ンズラベーダのHPを激減させていたら、それだけ気持ちいいと思うんですが? 


 なにか不安要素がオウラさんにはあるのかもしれません。


(でも……そうですね)


 私的には素直に「やった!」とか思ってた所ですけど、ここまで攻撃を受け続けるのは確かにおかしいです。あの騎士ンズラベーダがいきなり崩れるなんて……あんまり考えられないです。これが精神的に崩れた……とかならまだわかりますが……騎士ンズラベーダに取り乱した様子は一切ないです。


 寧ろ……甘んじてオウラさんの攻撃を受けてるように見えます。攻撃を受ける度にふらついてはいますが、その両足はまだ力強く地面にそびえてる。崩れる様子はありません。あれで取り乱してる……とは正直言いがたいです。


 ならどうして今、あれだけ攻撃を食らってるのか?


(もしかしてカウンター?)


 その可能性が一番に浮かびます。カウンターとはそういうスキルです。受けたダメージを倍返しにできる……みたいな効果だったと思います。それまで受けたダメージを一気に跳ね返せるので、決まれば一気に形勢を逆転できるなかなかにプレイヤーに人気のスキルですね。とっておきたいスキルのベスト10には入るスキルと言って良いでしょう。


 でもそれでもおかしい……と想います。だって騎士ンズラベーダの場合はわざわざカウンターを狙う必要ってないです。そもそもが一撃でも当てれれば、カウンターじゃなくても形勢逆転できます。


(騎士ンズラベーダは甘んじてその攻撃を受けてるようにみえます……)


 そうだとするなら……その先に待ってるのはなんでしょうか? あと少しで二本目のHPバーを削り斬りそうです。そう残りは一本になってこれで勝利が見えてくる……


(まってください、大体のこういうHPバー複数形のボスはそのバーが減る度に、強力になっていく場合が殆どです。彼らの制限が残ってるHPバーにかかってるのだとしたら……それの制限解除を騎士ンズラベーダは狙ってる?)


 そしてオウラさんのラッシュでとうとう騎士ンズラベーダのHPバーは最後の一本になりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ