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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1818/2701

1818 前に進む為のXの問い編 191

立場……いえ、攻守が逆転しただけでしょうが、少しだけ此方の有利に傾いたと思います。なにせ今までは防戦一方だったのです。オウラさんだからできてる事ですね。きっとオウラさん以外なら、一人でこの攻守を逆転できたかどうか……けど……とても私的には忙しくなりました。


 なにせオウラさんはきっともう、再び攻守を逆転させる気は無い……様に見えます。それだけラッシュをかけてます。今までは基本槍だけを出してました。多分それは騎士ンズラベーダの攻撃を正確無比に捌く必要があったから、ずっと同じ武器を出し続けてたんだと思います。


 やっぱりオウラさんでもいきなりリーチや、重さとか変わってくると感覚が変わってくるのはしょうが無い事です。なにせいくらオウラさんがプロフェッショナルだとしても、そこは人ですからね。


 でも今は攻撃側です。その感覚の違い……それをオウラさんは狙ってるんでしょう。そもそも騎士ンズラベーダは今はその無駄に多い腕にたった一本の……いえ一振りの刀しかもってません。だからこそ、オウラさんだって対応しやすかったのでしょう。


 けど攻守が変わったのだから、わざわざオウラさん的には対応しやすくする必要なんて全くない。だからこそオウラさんは今はインベントリから色んな武器を取り出して騎士ンズラベーダを責め立ててる。それこそ槍の他に剣や、ハンマーやら、長刀とか、時々弓を混ぜて、更には鞭とか……それらを全てちゃと使えるんだから流石です。今は拳につける爪みたいなので切り裂いてますね。


 でも爪では騎士ンズラベーダの装甲にすぐにポキッと行きます。でもそれでも良いみたいです。よく見ると、あの爪には毒のようなものが塗ってあります。騎士ンズラベーダに毒が効くのかわかんないですけど、でも試してみる価値はあります。なにせ騎士ンズラベーダもかなり堅いですからね。スリップダメージが入るのなら、それに助けられる事もきっとあるでしょう。


 でも……


(流石に間に合いませんよ)


 そんな弱音が出てきます。なにせ今のオウラさんは武器が壊れるまで、律儀に使う……なんて事をしてません。一撃を入れたら、いえ、一撃を入れる前に武器を変えたりしてます。それこそ振りかぶってる時に、槍から剣に変えたりです。それによって、騎士ンズラベーダは避けたと思ってた攻撃に当たったり、避けられないと思って身構えたところをスカしてもっと有効な攻撃を与えたり……とかそんな事をオウラさんはやってるんです。それによってさらに騎士ンズラベーダを翻弄してます。


「いい! その技巧、貴殿はとても良いな!」


 ようやく騎士ンズラベーダの二本目のHPバーが半分を切ったところで、騎士ンズラベーダにも変化が現れます。今まで刀一本でやってきてたけど、残りの腕がウネウネと動き出しました。武器を取り出す……のかと思ったけど、どうやら今回はそうじゃない。何やら、小さな光をその手の平に出した五本の腕達。


「ついてこい。さらなる高みへ」


 騎士ンズラベーダはそう宣言して、そのままオウラさんの攻撃を食らいました。

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