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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1813/2704

1813 前に進む為のXの問い編 186

一対一になったからでしょうか、騎士ンズラベーダとオウラさんのやりとりがとても単純なものになって行ってる気がします。私は別に武の心得なんて物は一切ないですけど、何やらとても高度な事が起ってるんだろうなって事はわかるんです。


 なにせいままで私が観てきた戦いというのは……こうな……なんかこう……ワチャワチャしてるものでした。あんな静かで、そして美しい……と思えるようなものではなかったです。そう、騎士ンズラベーダとオウラさんの戦いは何やら美しさがあります。一挙手一投足がそれこそ、相手を殺す事を意識してる攻撃の筈なのに、本当なら、恐ろしいとか思うのが普通なんでしょうが、それが美しいと思えるほどに、綺麗なんです。何故そう思うのか……私にはわかりません。


 二人が何をしてるのか……一応私にもわかる範囲で伝える努力をすると、やっぱり二人の戦いはとてもシンプルです。でもなんか驚異的です。なにせ二人とも一歩も動いていません。その場から……です。そんな事がありますか?


 普通は戦闘というのは相手の攻撃を躱し、自分の攻撃を当てるために、相手を翻弄しようとするものです。そうやって隙を見つけて攻撃をたたき込む……ってテッケンさんが言ってました。私はほぼ、攻撃的な事はしないからよくわからないですけど、テッケンさんがそう言うのならそうでしょう。


 けどあの二人、オウラさんと騎士ンズラベーダはその場から一歩も動いていません。騎士ンズラベーダはその圧倒的な力でオウラさんを真っ正面から叩き潰そうとしてるんだと思います。時々聞えてくる会話? からそれが察せられます。


「いい!! 良いぞ貴様!! いや、そうだな。ここまで我を楽しませてくれてるのだ。名前を聞いておこう」


 とかいう騎士らしい騎士道精神を感じる事を騎士ンズラベーダは言ってました。それにたいしてオウラさんも名前を教えてましたね。そして二人はその場で打ち合ってます。なんかオウラさんは騎士ンズラベーダの攻撃の出を潰してるみたいです。振りかぶる、その力を遮断してる? んでしょうか? 私にはそういう理解しか出来ないです。


 はっきり言って二人は一メートルくらいしか離れてないです。武器がまともに届く距離。でもだからこそ、オウラさんは勢いが乗る前の騎士ンズラベーダの攻撃をことごとく潰してる。あの距離で回避を捨てて、発動を潰す事だけに全力になってるオウラさんだけですけど、それがとんでもない技術によって出来てるって事は私にもわかります。


 だって時々、騎士ンズラベーダはフェイントとか混ぜてます。それはそうでしょう。騎士ンズラベーダとしてはどうにかして、オウラさんの裏をかいて一太刀浴びせたいんでしょう。なにせそれで終わります。あの距離なら、まともに当たったら、私の守りも何の意味も無いでしょう。


 だから騎士ンズラベーダは一太刀で良い。それに全力をかけてて、そしてオウラさんは全身全霊を使って、その一太刀を回避するために、悉く騎士ンズラベーダの攻撃の発動を潰して行ってます。確かにオウラさんはとんでもない人だなって思ってましたけど、今はまさに神がかってると言っても良いかもしれません。


 でもこの均衡もいつまでだって続くわけじゃない。一体どっちが先にミスをするのか……わたしにも何か出来る事があれば良いですけど。流石にあの次元の戦いに横やりを入れる何てことは出来そうもありません。

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