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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1812/2701

1812 前に進む為のXの問い編 185

「ふう……はあ!!」


 気合いを入れて、オウラさんが槍で突きに行きます。別にそれは何の変哲もない突きだった様に思います。スキルの光が軌跡を描いてないからです。LROではスキルを使うとそのスキルの属性というか特徴というか、そういう光が武器を覆います。そしてその光の軌跡と派手な演出でプレイヤーをスカッとさせる……みたいなそんな効果があるわけです。


 やっぱりここはゲームですからね。皆格好良くヒーローになりたいし、派手に決めたいから派手に出来てるんでしょう。地味だとゲームの中である必要がありません。リアルで空手とか柔道とかそれこそボクシングとかやれば良いんです。けどあれってテレビで見ててもいまいち迫力とかわかりませんよね?


 やってる人達はそれはそれは大変なのはわかりますし、戦いの中での高揚感とかあるんでしょうけど、決して派手ではないですからね。けどここはゲームです。拳に炎くらい乗せれなくてどうするって誰もが思います。ただのパンチなんて誰も求めてなんていないんです。


 漫画やアニメでみてきたような事を皆がしたいと思ってる。筈なんですけど……あんまりオウラさんはスキルって奴を使いません。リアル戦いに固執してる……とかではないです。オウラさんはそんな事を気にするような人じゃない。


 寧ろなんだってすぐに受け入れて、ある意味でこの世界だってとても楽しんでやってます。本来の性格なのか、この世界は設定過酷ですから、沢山困ってる人達がいます。そういう人達を率先して助けたりして現実世界よりも人の役に立ってる感じしますしね。


 オウラさんは使えるものはなんだって使うスタイルです。だからやってる次巻は私たちよりも圧倒的に少なくても、それなりにスキルを育ててたりするとは思います。それこそ一つや二つくらいそれなりに育ててるでしょう。けど、そう言うのを使うそぶりはあんまりないです。寧ろ基本の機能を上手く使う……的な。そんな事をしてます。


 さっきの短縮コードの使い方もそうですけど、後他に特徴的なのはオウラさんはどうやらステータスを常に表示してる。ステータスというか、この場合はインベントリなのかもしれないですね。確かにステータスやインベントリは半透明だからそれを表示してたとしても向こう側は見えます。それに場所を顔の前から移動する事だって出来ますからね。


 でも戦闘中にそれを出してる人ってほぼいません。だってなんだかんだ言っても、邪魔ですからね。けど、そんな邪魔さよりも、オウラさんはアイテムを素早く出せる事に重きを置いてるみたいです。


 色々とオウラさんは自身が足りてないと思ってます。私たちの様に育ってるスキルが少ないから、それをアイテムで補ってるんですよね。勿論短縮コードは便利ですけど、全てのアイテムに短縮コードを適用できる訳ではないです。


 自身が選んだ数種類のアイテムに短縮コードが割り振れるわけですからね。まあそれでも20種類くらいは振れます。それを全部活用してる人なんて見た事ないですけどね。けどそれを活用してるのがオウラさんです。そしてそれでも足りないから、常にインベントリを開いてる。


 まさに全てを使って勝つ……という事をオウラさんは毎回やってます。そうですね。私たちにはたった三人ですから、全員が全力を出さないとエクストラボスに敵うわけがありません。私もちょっと真似してみましょう。

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