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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1810/2701

1810 前に進む為のXの問い編 183

「堅いな」


 そんな事をテッケンさんが呟きます。本当に既にかなりの手数をテッケンさんはレッドドラゴンにたたき込んでますけど、そのHPは一割も減ってません。効いてないかの、それともHPが膨大すぎで、それなりに効いてはいるけど、割合的には少なく見えるだけなのか……最悪な答えとしては、効いてなくて、そしてHPもめっちゃ多いバターンですけど……案外あり得そうなんですよね。


 そうなるとかなり不味いです。外側を攻撃してもあまり効果は期待できそうにないですね。そうなると、定番的にいえば、内部からの攻撃が有効……とかありますよね。それかやっばり目とかでしょうか。鍛える事は出来ないですし。体が大きい分、目玉だって大きいですから、そこまで狙いにくいという事もないと思います。


 だからこそ、テッケンさんもそれを狙うために動きます。流石に内部から攻撃にするには食べられる――とかしないといけませんからね。実際食べられたらどこから出てくるかとか問題ですし。お腹を突き破れるのならまだしも、そう出来なかったら、入った口か……それとも……になります。最悪ですね。


 鈍重なレッドドラゴンの体をゴキ……ではなく、素早く登っていくテッケンさん。そして簡単に目を攻撃します。流石です。私はこうやってあんまり近づかないから、ああいう相手にも冷静に対応できますけど、近接がメインの人達は、ああいうリアルでは出会う事がないような凶悪なモンスターとかと真正面から殴り合ってます。


 正直あり得ないですね。とりあえずこれで片目を潰す事が出来る……と思ってたわけですけど、どうやらそうは問屋が卸さないらしいです。


「なに!?」


 驚愕するテッケンさん。それはそうでしょう。なにせ目ですよ? けど相手はドラゴンでしたね。私たち人間の基準では考えては駄目なんでしょう。何が起きたかというと、つまりは目にちゃんと攻撃は入ったけど、レッドドラゴンはなんともなさそうって事です。目が潰れる……とかダメージが大きく通るとか……そんな期待は見事に裏切られました。


 でもテッケンさんは諦めません。顔の上にいる事もあって、レッドドラゴンは首を振うくらいしか出来ませんからね。あそこなら攻撃やり放題です。テッケンさんの拳が光って、スキルを発動してるのがわかります。


 けどそれでも……攻撃はほぼ通らない。目の攻撃はどうやら効果がないようです。そんな事を確認してると、レッドドラゴンが大きく顔を持ち上げて、そして勢いよく顔面を床にたたきつける行動をとりました。なるほど、確かにあれなら顔に張り付いてるテッケンさんをぺしゃんこに出来ます。


 けど、危機を察知したテッケンさんは事前にちゃんと回避してました。難を逃れたわけだけど……けどこれじゃあ……どうやってレッドドラゴンを倒すのか……その術がわかりません。

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