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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1808/2700

1808 前に進む為のXの問い編 181

私はテッケンさんに軽やかになる魔法をかけます。崖での戦いです。なるべく身軽にしといた方が良いでしょう。逆にオウラさんには重くなる魔法をかけてます。


「え? 大丈夫ですか?」


 と聞いたけど、オウラさん曰く、騎士ンズラベーダの側を離れないように立ち回るつもり――らしいです。あれだけ強力な攻撃を仕掛けてきて、そして防御だって堅い……ある意味で隙のない様なボスである騎士ンズラベーダに肉薄して勝負するって……まあ近接戦闘型だとそうするしかないでしょうけど、身軽にするならともかく重くするって要求は聞いた事ないですけどね。


 だって一撃が重いんです。大体ボスはそうですけど、そのボスと重くしてやり合おうとするプレイヤーは早々いないでしょう。何が意味あるのか……私にはよくわかりません。オウラさん曰く、「それでいける事もあるでしょう」という事だった。ある意味今の騎士ンズラベーダは大ぶりしかしてないですから、だからこそ隙がある……とかでしょうか? 


 けど私には出来ない事です。でも私は支援するのが役目です。それをやりたいというのなら、それを全力で支援してあげる……それが出来るのが優秀な後衛というものでしょう。なので要求通りにオウラさんの重さを上げておきました。


 それで大丈夫だったのかと言えば、彼女の場合は大丈夫だったみたいです。見てる限り、とてもハラハラしますけど、今までみた事ない感じの戦い方をオウラさんはしてます。いえ、オウラさんがやってるのをみた事ないと言ってだけで、他の人は結構普通にやってる戦い方ですけどね。何をやってるのかというと、オウラさんは盾を持ってます。


 盾と槍……いえ、あれは槍なんでしょうか? なんか小さくて短いです。普通の槍を短めにして長所を潰したような武器と、小ぶりな盾の組み合わせです。盾も結構粗末なものの様に思えます。まるで鍋の蓋の様な……いやいやまさかそんな……相手、エクストラボスですよ? エクストラボスに鍋の蓋を盾に使う人がいるとは思えません。


 そう、あれはきっと鍋の蓋に見えるような凄い盾の筈です。そう自分に言い聞かせてます。それに上手くその鍋の蓋で騎士ンズラベーダの刀を受け流して白い炎が周囲にまき散らされないようにしてます。


 凄い芸等してますよ。そして受け流した時に短い槍で突いてます。あまり効いてないけど、でも確実に攻撃は当たってるし、戦闘技術ではオウラさんはまったく騎士ンズラベーダに負けてませんね。


 一人でもなんとか出来そう。そうなると問題は崖で戦うテッケンさんになるでしょうか? 彼は身軽になった体と、その小ささを生かして戦ってます。壁を走って飛んで、なんか小手にローブが仕込まれてるみたいで、飛んだ後にそれを崖に突き刺して、上手く移動してます。皆上手いですね。

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