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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1807/2700

1807 前に進む為のXの問い編 180

ゼバメントスターの終わりと共に、テッケンさんとオウラさんはそれぞれの相手に向かっていきます。私は再び二人にバフを掛け直しました。そして少しでも戦闘が楽になるように、二人のために騎士ンズラベーダとレッドドラゴンへとデバフをかけます。いやかけたいです……いやいや、どうせなら……かかってくれないかぁ? とかいう感じです。


 なにせ騎士ンズラベーダは防御系のボスだけあって、デバフが通りづらいです。耐性が高いみたいです。そしてレッドドラゴンは崖に隠れてるせいで魔法が通せないですからね。魔法はせめて視界に収めてないと、狙いを定められない……って弱点があります。


 無差別範囲魔法ならともかくですけど……けどそれにはかなりの範囲を……このステージというか、エリア全てを覆うくらいでないといけないです。それにいざとなったら、あのレッドドラゴンがマグマの海にダイブしないとも限りません。なにせ相手はレッドドラゴンです。まあカエルみたいなドラゴンですけど、火属性なのは間違いないみたいですし、あの鱗なら熱にも強そうだから、マグマに逃げるって事もあり得ます。


 そうなったら流石に魔法は届きません。テッケンさんはまずは私達の近くの崖を確認します。実際、さっきは背後をとられて大ピンチになったわけですからね。一番最初に確認しておくべきでしょう。ゼバメントスターから逃れるために崖に戻ったみたいですが、どうやらそこにはいなかったみたいです。けど、少し離れた位置で見つけたようですね。


 


 レッドドラゴンもやっぱりもう一度……と狙っていたのかもしれないです。


「一人で我を抑えられるとでも?」


「それはやってみないとわかりませんが、精一杯やりますよ」


 ただまっすぐに歩いて行くオウラさんに向かって、騎士ンズラベーダがそんな事を言ってきました。少しがっかりしたような……でもオウラさんの言葉に続けてこう言います。


「そうか、楽しみだ。すぐに星にならないように祈っている」


 そう言って素早く刀を振ります。でもそれをわかってた様に、オウラさんは交わします。流石ですね。私ならあんなの反応できないです。一刀両断されてた事でしょう。けどオウラさんはギリギリで騎士ンズラベーダの刀をかわすと、一歩を踏み込みます。


 上手く懐に入り込んだオウラさん。持ってる槍を突き出そうとするけど、騎士ンズラベーダは振り下ろした刀を返して素早く上へと振り戻しました。けどそれもオウラさんは見切ってる。いつの間にか体を回転させてジャンプしてると、その勢いのまま騎士ンズラベーダの兜にその攻撃が入ります。騎士の兜と槍がぶつかる大きな音が響きます。それがまるで第二ラウンドの開始を本当の意味で告げてるようでした。

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