表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1806/2699

1806 前に進む為のXの問い編 179

ゼバメントスターで騎士ンズラベーダとレッドドラゴンを同時に足止めしてる間に、なんとかオウラさんとテッケンさんが私の側まで来てくれました。


「よくやってくれましたシルクちゃん」


「ああ、正直今のはヤバかったね」


 二人は息を整えつつ、そう言ってきてます。ゼバメントスターは後二十秒くらいは続いてくれるでしょうけど……それで何が出来るか。まあ落ち着く事は出来ます。ダメージだって入ってる。ゼバメントスターのその数とダメージ量の高さに、レッドドラゴンはそそくさと崖に隠れてるし、騎士ンズラベーダは――


「ふははははははは! いいぞ!! 良い!! 滾ってくる!!」


 ――とか変態チックな事を叫んでいます。


「わかった事があります」


 そんな騎士ンズラベーダを無視して、オウラさんが言ってきます。


「どうやらあの騎士ンズラベーダはHPが減るごとに攻撃力が上がってるみたいです」


「滾ってるらしいですからね」


「ええ、この魔法で今のHPバーも半分を切りました。更に奴は変化してくるかもしれません」


「一応バフをかけ直しておきましょう」


 もしかしたらバフを打ち消してきたりする可能性もあります。なにせサポート役として、あまりありそうな図体をしてるレッドドラゴンがいるんです。やってきそうな気はします。


「あのドラゴンはどうする? 再びシルクちゃんを狙われたら面倒だぞ」


「そうですね。守りの杖はもうないですし……」


 あの杖は特注品でなかなかに高価でしたからね。そんなに一杯ある物ではないです。あれがなかったら、私は確実にやられていた事でしょう。ピナがいなくてもストック魔法を実現できないか、お抱えの鍛冶屋さんと一緒に作ってた試作品でしたけど……試作品だからこそ、作るの大変なんですよね。


「二手に分かれるしかないでしょう。私が騎士ンズラベーダを担当します。テッケンさんはレッドドラゴンをお願いします。それともどうにかマグマを無力化できるのなら、ウンディーネである私がマグマの海に降りて地の利を生かしますが?」


 確かに完全にマグマ対策が出来るのなら、それは良いかもしれないですね。けど、そこでテッケンさんがこう言います。


「いや、オウラさんは騎士ンズラベーダをお願いするよ。崖でも、この体の小ささならやりようはあるからね。しかも敵はデカい、それに対して僕は小さい。これはアドバンテージになるよ」


「わかりました」


 方針は決まって、そろそろゼバメントスターも終わるでしょう。一息つくのもここまで。再び戦火は切られます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ