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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1804/2700

1804 前に進む為のXの問い編 177

レッドドラゴンを探すために私はこのステージの隅っこを移動しようとしました。けどどうやらその必要はなかったみたいです。何故かって? 何せ私の背後からレッドドラゴンがそのカエルのような大きな口を開けて現れたからです。


「しま!?」


 どうやらレッドドラゴンはただのサポート役ってだけじゃないらしいです。まあドラゴン……ですしね。それだけの役目でドラゴンを呼び出すってめっちゃ贅沢です。でもなんか騎士道的な事を言ってた騎士ンズラベーダですから、それもあり得るのかなって思ってたのに……まさか言葉でも此方をだましに来るなんて……そこらのただ狂ったようにプレイヤーに殺意だけを向けてくるダンジョンのボスでは考えられない事です。


 私の背後の崖から現れたレッドドラゴンはその大きな口を真っ赤にたぎらせてます。つまりはドラゴンと言えば……と言うあれが来るという事です。そうそれはブレスです。ドラゴンと言えばブレスというイメージでしょう。それこそ今まさにレッドドラゴンがやろうとしてるように、その口から炎をは居て、周囲を火の海にする……それはどんな物語でも語られるくらいにドラゴンの代表的な攻撃です。


 そして今まさにそれが私に襲いかかろうとしてます。


「シルクちゃん!」


「シルク!!」


「駄目です。私は大丈夫ですから!!」


 私の背後に現れたレッドドラゴンに気づいた二人がこっちに意識をとられます。けど……それは悪手です。何せ相手にしてるのは騎士ンズラベーダですよ。その一瞬の意識の分散……それを狙われないわけがない。ここで判断を間違えたら、一気に私たちは崩壊します。


 既に一瞬の隙をオウラさんもテッケンさんも見せてます。次の瞬間には騎士ンズラベーダの刀が二人を切り裂いてもおかしくない。迷ってる場合ではないです。ここで切ります!! この局面にを乗り切るためのとっておき。私の切り札です。


 私は逃げません!! てか、きっとこのレッドドラゴンのブレスは範囲が広そうです。私と十分に距離をとってたオウラさんとテッケンさんまでは届かないでしょうけど、このステージの半分を燃やすくらいはしそうです。


 なら逃げても意味は無い。だから向かい討ちます! 私も短縮コードでもう一つの杖を出して。二つを杖を地面にたたきつけてます。私が出した杖には大きな宝石が付いてる杖です。それが魔方陣を出したと同時に、宝石事砕けていきます。そして杖自体も……けどこれでいい。私の周囲には私の全周囲を包むような魔方陣が展開してくれました。


『星よ、語る私の声を聞け――』


 吐かれるレッドドラゴンのブレス。やっぱり広範囲に炎をまき散らす物です。けど、私の周囲に展開してる魔方陣がどんどん砕けつつも私はまだ生きてます。そして詠唱を続けます。あと三十秒くらい、頑張って持ってください二人とも。HPが0にならないのなら、もう一度これで立て直せるはずです!!


 焦るな私! 噛んだら終わりです!!

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