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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1803/2701

1803 前に進む為のXの問い編 176

私たちはじわじわと、でも確実に追い詰められてます。オウラさんとテッケンさんはそれでも騎士ンズラベーダへの攻撃を止めるわけにはいきません。だって攻撃の手を緩めたら、やつはそれこそ手がつけられなくなるでしょう。ひいてはいけない場面なんです。それを二人はわかってる。なら私がやるしかない。


 騎士ンズラベーダと呼び出されたレッドドラゴンの力が合わさって出来上がった白い炎。そこで私は気づきました。


(そうだ、あのドラゴンの方に干渉するのはどうでしょう?)


 レッドドラゴンは戦闘には参加してません。私と同じように奴も後方に……それもこのステージから降りてます。時々ひょっこり顔を出しますけど……このステージの側面に張り付いてるようなんですよね。どうにかしてマグマにおとす……とか? でもそもそもがレッドドラゴンですからね。まあけどマグマドラゴンじゃないし、マグマに落ちたらダメージを食らってくれる……可能性は低いでしょうか? 


 というか、そもそもが壁に張り付いてる……いえこの場合は壁というか崖なのかもしれないです。壁って上に反り立ってるもののイメージですけど、ここでは下を覗き込まないといけないですからね。下を覗き込むのって崖のイメージです。


 まあそんなくだらない事はどうでも良いですね。問題は、白い炎をどうやって消すか……です。このままではンズラベーダに近寄って戦ってない私はまだしも、オウラさんとテッケンさんはその内必ずこの炎から逃れられなくなります。


 これはそう遠くない未来です。そうなると、私の回復も流石に間に合いません。するともう、後に待ってるのは私たちの敗北。その二文字しかないでしょう。


 早急にどうにしかないと……


(けど、焦っちゃいけません。焦ると頭が回らなくなります。直接白い炎にアプローチするよりも、レッドドラゴンの方が何かやってる……園か強制はあります。なにせ私が消そうとしても、全然消えませんし、異常なほどに燃え続けてるのも、どこかからエネルギーの供給を受けてる――と考えるとしっくりきます。けど……そもそもレッドドラコンに干渉するのが大変です)


 そして何か出来たとしても、相手はドラゴンなんですよね。ドラゴンというのは大体どのゲームでも強いのが定番ではないでしょうか? 物語で出てくるなら、それこそ神話とかで語られてる存在です。


 私だけが何かレッドドラゴンにしたとして……それでどうにかなるでしょうか? かなり希望薄です。なにせ騎士ンズラベーダが召喚したレッドドラゴンは堅そうでした。でも……なにもしないなんて選択肢は無いです。


 私はこのステージの端っこをじりじりと移動して、崖に張り付いてるレッドドラゴンを探すことにしました。

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