表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1800/2743

1800 前に進む為のXの問い編 173

 騎士ンズラベーダがその特別な武器を手に取って一振りする。するとその刀身から炎が出て、かなりの広範囲に広がった。でもそこはオウラさんとテッケンさん。初見の技でもかわして見せてくれてます。私は一番端っこの方にいるから流石にそこまでは届きませんでした。

 けどかなり広いから、油断してたら巻き込まれそうではあります。それに……


「直接当たってないのに二人のHPが減ってる……」


 どうやら余波でもダメージを食らうタイプのようです。地味に効くんですよねあれ。こっちも一応徐々に体力が回復する魔法はかけてありますが……あれって本当に微々ですからね。エクストラボスである騎士ンズラベーダのダメージを相殺できるかというと、そんなわけ無いです。けどないよりはあった方が良いのも確か。

 これがあるから助かった……と言う場面はいくつもあります。地味ですけど、縁の下の力持ちなのです。まあけど、殆どの所でその効力を感じないのは確かですけどね。敵側のスリップダメージが継続的に入ってくると相対的に意味は無くなるし……


「くっ……厄介ですねそれ!!」


 そういって再び武器を短縮コードでだしたオウラさんがそれを投げます。けど、明らかにさっきまでと騎士ンズラベーダの動きは変わってます。より攻撃的になってます。今までは完全受け身って感じでした。こっちが攻撃をしてそれを交わすか受けて、騎士ンズラベーダも攻撃を返してくるってのが多かった。

 けど今は向こうが攻撃する側に回ってます。それも今までの力強さ……いえ、もちろん力強さはありますけど、暴力一辺倒というかそういうのじゃなくて、その力の中に優雅さがあります。てか騎士なのに刀ってちょっと違和感が……だって騎士ンズラベーダは普通に西洋風な騎士です。その鎧は勿論、西洋風。日本風の鎧ではありません。

 なのに持ってるのは刀。かなり刀身の長いそれは、赤々しく輝き、常にその刃から炎をふかしています。騎士ンズラベーダの動きは私が捕らえきれないほどに決して超速……と言うわけではないです。むしろ六本の腕を駆使して戦ってた方が何が起きてるのかわからない速さがありました。

 けど今は観るべきはその刀だけですんでます。そしてその刀身が長いからか、動きも大きいです。基本は構えて振る……それの繰り返しです。なんか連続で振ることがないですね。まあ此方か近づけないから……ですけど。

 でもやっぱり近づかないと始まらない。オウラさんが武器を飛ばして、テッケンさんも拳圧を飛ばしてますが、あれで防御力が高い騎士ンズラベーダに効いてるわけないです。私は二人に視線を送って動いて貰います。


 それを観た騎士ンズラベーダが再び刀を振って、その炎をまき散らします。その中に突っ込んでいく二人。けどそこで私の魔法が発動して、避けるところをそのまま進んでもらいます。二人に躊躇いはない。私への信頼の証でしょう。そして炎を突っ切り、振り終わってる騎士ンズラベーダへと攻撃を仕掛けます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ