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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1793/2706

1793 前に進む為のXの問い編 166

 力比べをしてたオウラさんと騎士ンズラベーダだけど、騎士ンズラベーダがオウラさんを持ち上げて投げ飛ばす。そして一歩を踏み込み、その体から青い蒸気を噴き出し始めた。


「まだだ、もっと見せてみろ」


 そんなことをいって、奴の六本の腕に青白い武器が現れる。それは普通に剣の形をしてる。やっぱり武器を持ちますよね。と言うか、今までが舐めプだったんでしょう。何せ素手だったんですから。ここから少しは本気を出す……そういう事でしょう。


「いくぞ」


 噴き出す騎士ンズラベーダ。前二本の腕を振ってオウラさんへと攻撃を仕掛けます。それを彼女は躱して、短縮コードで出した槍で突きます。でもそれを上手く交わす。そして二人の剣と槍が激しくぶつかり合います。でもこれは……残りの腕の意味は? とか思ってると、後ろからテッケンさんも攻撃を仕掛けます。その時、残りの腕が上手く防いで反撃してました。なるほど……全方位に対応できるのが強みのようです。


(あの背中側の腕は騎士ンズラベーダがちゃんと操作してるのでしょうか?)


 そこがちょっと疑問です。なんか勝手に動いてるようにも見えます。自動防衛システム的な? 騎士ンズラベーダが剣を持ちだしてきて、被弾が増えてきてます。私はオウラさんとテッケンさんが被弾する度になんとかHPを満タンに保つように心がけます。

 これだけの敵ですからね。まともに食らえば致命傷だし、僅かでもHPが減ってると、もしかしたら何かの拍子で一撃で全て持って行かれません。それを考えるといつだって満タンにしておくのが良いでしょう。

 けど常に口が回ってる状態ですからね。いくら短縮詠唱になってると言っても、こうもずっと口を動かし続けてると、その内失敗しそうな気はします。でもそこは気合いで頑張ります。そう思ってると――


『もう少しいけるか?』


 ――と騎士ンズラベーダがそんなこと言って、剣を上に掲げます。すると全ての腕の剣が一つになって、大きな剣になりました。それを奴は振り下ろし――


(不味い!)


 ――私はそう判断し二人を此方にとっさに呼びました。それと同時に詠唱をした私の周囲に光の壁が築かれます。それを更に三重くらいに……振り下ろされた巨大な剣の余波でパリンパリンと私の障壁が砕ける音が聞えます。このままじゃ全て砕けそうです。障壁が無理そう……なら結界を……私はポケットから鈴を投げます。そして杖を一回地面に叩くとシャランと言う音が響きます。そしてなんとかまだ障壁が残ってる間に詠唱を完了させないと……結界魔法の詠唱は長いけど……焦るな私!!

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