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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1787 前に進む為のXの問い編 160

 私が発動した魔法は周囲に影響を与えるものです。地面からニョキニョキとツタが生えてきて、それが絡み合う。そして太い柱のようになります。うん……それだけです。本当ならこれは探索に使える魔法というか、橋が落ちてたりするときに便利なんてすよね。それか高いところに上るときにも使えます。

 まあそれだけと言えばそれだけです。ツタを敵に絡みつかせて自由を奪う……何て使い方も出来ますし、もしかしたらそっちが本当の使い方かもしれません。でもこのレベルの戦いでは意味は無いと判断しました。私はこのレベル戦いについて行けませんし、下手に戦闘に割り込むような使い方はしたくない……というのもあります。邪魔になりますからね。だからサポートだけにとどめます。

 既に緩急をつける魔法は放ってますし、なら後は何が出来るのか……と考えた結果がこれです。このステージ、平面なんですよね。下にマグマはありますけど、戦ってるところは大きな岩の上のような、そんな物の一つです。そこに高低差はありません。この足場から落ちて戦いを挑む……と言うのなら高低差を生み出すことは出来ますけど……流石にリスクが大きすぎます。

 それに見晴らしが良いのは私とはしては戦況が把握しやすくて助かるって言う個人的な好みもあります。後衛でしかもサポートを主体に行ってる人達のことを楽をしてる……なんていう輩がいますが、こっちはパーティーのステータスに常に気を遣って、戦闘を予測して、事前に回復魔法を準備してたりと、色々とやることがあるのです。


 確かにLROは前衛に沢山負担が行ってるのは認めましょう。でも私たちだって決して楽をしてるわけじゃないです。勿論、オウラさんとテッケンさんはそんなことを言うような人達ではありません。


「こんな物に何の意味がある?」


 そんな事を騎士ンズラベーダはいいます。確かに私はただ蔓の柱を出しただけです。こんなのを出すくらいなら、攻撃魔法の一つでも放て! っていう輩もいるかもしれません。ここには居ないでしょうけど、大所帯ならあり得るでしょう。でも……確実にこの柱の出現によって、戦闘の幅はか広がるはずです。


『意味ならあるさ!」


 テッケンさんはそう言ってスタタとツタを登る。そして騎士ンズラベーダの頭上をとった。そこから連続して腕を振う。モブリの腕ははっきり言って超短いです。だから小手での近接戦闘って一番モブリにとって不向きだと言わざる得ない戦闘方法でしょう。なにせ頭が大きくて手足が短いんです。下手したら頭にダメージ食らって大ダメージって事が起きやすいです。それに単純にリーチが短いから危険は倍増だし、そういう事情もあってかモブリは種族的に魔法適正の方が高いです。

 けどそんなの無視してテッケンさんは格闘の方向へと向かってます。そして実際これだけの強敵と渡り合えてるんだから、凄い事でしょう。騎士ンズラベーダの頭上から腕を振りまくるテッケンさん。全く届かない距離な訳ですけど、勿論ただシャドーボクシングしてるわけじゃありません。

 デッケンさんは拳圧? 的な物をスキルで飛ばしてます。ちなみにそれに合わせてオウラさんも同じような物をとばしてます。スキルなしで。うん……流石として言いようがないですね。

 

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