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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1786 前に進む為のXの問い編 159

 騎士ンズラベーダへと会心の一撃を与えるにはどうしたらいいのか。やつはあんまり特殊な個体……と言うわけではないです。完全に物理を無効化したり魔法を無効化したり、特殊な攻撃もやってこない。いえ、まだ本格的に攻めてきてないからもしかしたら即死級のスキルをバンバン持ってる様なやつなのかもしれないですね。

 油断はしてはなりません。けど……そういう感じでもないような気がします。もしかしたら……そうもしかしたらですけど、騎士ンズラベーダの強さはただシンプルなのかもしれないです。こうやってオウラさんとテッケンさんの連携した攻撃を見極めてるのを見ると、そう思っちゃいます。LROだから……ゲームだからこそ色々とできることはあると思うんです。それこそすべての攻撃が通り抜けるようにするとか……そんなの無茶苦茶だと思うかもしれないですけど、実際ゲームではそういうのはいたりしますよね。

 しかも騎士ンズラベーダはエクストラボスです。どれだけ反則を詰め込んでも別に許される存在だと思うんです。これがもし、ストーリーに重要に絡んでこいつを倒さないと先に絶対に進めない……なんていう感じのボスなら非難殺到しそうなスキルとか能力を与えられることはないと思います。

 けどこいつはエクストラボス。ボスのその奥に隠されたボスな訳です。言うなれば隠しボスで、今風でいうとエンドコンテンツ? いやLROにクリアって概念はないから、やっぱり隠しボスが正しい気はしますね。まあレイドボスであるとも思う。でもそれなら数十人で挑まないと勝てる見込みなんてないんですけど……三人で挑んでる時点で無謀なのかもしれないです。

 けど一応HPは減っている。減らすことができてるから頑張ればいけるとは思う。けどそれもこの騎士ンズラベーダの未だ見せていない本当の強さによるかもしれない。でも私たちも、ピナの為にも負けるわけにはいかない。いや、ほぼ私の都合というか願いだから二人に悪いと思ってますけど。


 私と視線で会話したテッケンさんはそ両拳を打ち付ける。しかも自然に……だ。いやもしかしたら相手にしたら何度も音を出して拳を打ち付けるって言うのは不自然なのかもしれないです。けど、それによって気を引いたりもできるからそういう戦術……と思われるでしょうか?

 もちろんそういう要素もあるとは思う。けど本質は戦闘中にあえて不要な要素を盛り込むことによってリスクをとって攻撃力を上げるっていうか貯めるというかそういう行動です。だからテッケンさんはあれをやるたびに攻撃力が上がってます。確かに一撃の威力ならなんかよくわからない武術的なことをやってるオウラさんが強かったりします。


 でもオウラさんはまだこのゲームを始めたばかりでスキルがそろってるとはとてもいえないし持ってるスキルだって大して育ってない筈です。そもそもがオウラさんは冒険をあんまりしてないですからね。だからスキルを使った戦闘では鉄拳さんの方が幅があります。それなのに難なくこのレベルに素の状態でほぼついてこれるその肉体と身体能力の素の高さがおかしい気はしますがそればはオウラさんなので今更でしょう。


 鉄拳さんはすでに五回は拳を打ち付けています。打ち付けた分の攻撃力上昇効果は任意の一撃に込めることができます。淡く装備してる小手が輝いてるのがその証拠。わかりやすいから何かしようとしてる――ってことは騎士ンズラベーダにもバレバレでしょうが、それでも当てる為に助けるのが私の役目です!! 

 私は準備してた魔法を発動させます。

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