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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1785 前に進む為のXの問い編 158

 何かをしなくちゃいけない。けど焦りは禁物です。こういうときは焦って行動しても良い事はありません。それは今までの経験でよく分かってます。それに騎士ンズラベーダはこっちを見てないようで観てます。オウラさんとテッケンさんの相手をしながらチラチラとこっちに視線を向けてきてる。

 それだけ余裕がまだあるんでしょう。二人は巧みに私が放った魔法を使って攻撃に緩急をつけてます。そして私が放ったデバフ魔法……それによって少しずつでも騎士ンズラベーダの能力値は下がってるはずです。今の所このフィールドでも私の魔法はちゃんと効果を発揮してます。このフィールドはマグマが広がってるし、熱がテーマになってそうではあります。もちろんスリップダメージを考慮して熱耐性の魔法も適用してます。

 ボス戦のフィールドはそのボスの特徴と言うかそのボスの特性を示してることが多いです。なぜなら、自分の得意なフィールドで戦いたいと思うのが普通の心理だからです。まあいうなれば、ボス戦のフィールドというのは固有結界なのです。LRO的にいうならば、自分のエリア。自由に作り上げて罠とか構造、全てを把握してた自分のエリアをエリアバトルに使うのは圧倒的に自分が有利だからです。


 それとボス戦のフィールドは同じです。だからきっと騎士ンズラベーダは熱に強いとうかがえます。そして使ってくるなら、たぶんこのマグマとか炎をテーマにした力を使ってくると想う。それにこのフィールドでは水や氷系の魔法は効きにくいでしょう。私は激しくなんか動いてないですけど、それでもじっとりと汗ばんでくるようなフィールドです。水はともかく、氷なんてすぐに溶けそうです。


(一瞬でも足下に氷を張ればすってんころりんしないでしょうか?)


 確かに氷は使うのが難しいです。でもだからこそ不意を突けるような気がします。別に攻撃力なんてのはいらないし、それなら私が使える魔法でもいけそうな気がします。まあピンポイントで足下だけを凍らせる……何て魔法はありません。だからそこは工夫が必要です。LROはとても自由度が高い世界です。だからこそ私自身、魔法を工夫してオリジナルの魔法を生み出したりしてます。

 何よりもLROは心をくみ取ってくれます。私的には頭に機械をつけてるわけだし、それで考えを読み取ってくれてる……と想ってますけど、スオウ君曰く、LROは心を感じてるらしいです。まあ心と思考にどれだけの違いがあるかなんて、今の科学でも分かってませんから、そこを論じる気はありません。重要なのは自由度の高さです。

 実際この手の次元の高い戦闘で足元に氷を張ってすってんころりんするのか? と考えるけど、意表というのはつければ、それだけ間抜けなことに成り得る物です。けど下手に口を動かすと騎士ンズラベーダに感づかれるでしょう。頭の中で大体結んだとしても、最終節は口で紡ぐ必要はありますし……私はちらっとテッケンさんを見ます。すると向こうとも目が合いました。

 やっぱりここは付き合いが長い彼に頼りましょう。きっと何か察して動いてくれるはずです。私たちは視線で通じ合えるくらいには信頼関係を築いています。

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