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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1782 前に進む為のXの問い編 155

 エクストラボス騎士ンズラベーダに重い一撃を入れる事が出来ました。スキルを使ってないとしても、今のオウラさんの一撃は重いはずです。でもオウラさんは一撃が入った程度では動きを止めません。折角HPと言う相手の損傷を知らせるパーがあるんだから、それがつきるまで動き続ける。ラッシュを続ける。それがオウラさんのやり方です。戦闘が始まった瞬間から、彼女が安心するのはHPが完全になくなって相手がきえるその瞬間だけです。

 流石元傭兵さんなんでしょうか? そこに感情を込めることは一切ないです。ただ敵を殺す……それを確実にすることで、自分をそして仲間を守る事だと信じてる動きなんです。そしてそんなオウラさんとの連携をテッケンさんがこなします。比較的大きなウンディーネという種族のオウラさんとモブリという小さな種族のテッケンさん。


 この二人が騎士ンズラベーダを囲んでその体を滅多打ちにして行ってます。まさかこのままいける? そんな風に思えてしまう。なにせ騎士ンズラベーダはかわいそうなくらい殴られて蹴られ続けてます。そしてちゃんとHPも減ってます。ここまでされるがままって事は実は攻撃が通じてない? ってのが定番だったりするんですけどね。


 なにか特殊な条件でしかダメージを与えられない敵……と言うのはあります。でもどうやら騎士ンズラベーダはそうじゃないらしいです。まあでも……騎士ンズラベーダのHPバーの上には三つの星があります。それはつまりはHPバーが一本ではないと言うことを示してます。


 つまりは三本……三つのHPバーを完全に尽きさせないとこの戦いで勝利することは出来ないと言うことです。確かにオウラさんとテッケンさんの攻撃は確実に入ってます。でもその攻撃での相手のダメージはどうだというと、見た目的にめっちゃポコってそうだけど、それほど減っては居ません。まだHPバー一本分の八割は残ってます。

 流石にこのままあの動きを最後まで出来るのか……という懸念があります。確かにLROはリアルに比べたら、動き続けることが出来ます。それこそシステムが補助してくれてるし、スキルで体力や気力を底上げできます。そしてやっぱり最後は

思いというか、意志の強さです。

 どれだけ疲れてても、LROなら意思さえしっかり保てば、限界を超える……って事が出来ます。勿論それはものすごくきついし大変です。簡単に限界を超えるっていってるけど、そんな簡単なことじゃないのは確か。でも……リアルよりは簡単なはずです。そもそもリアルでは限界を超えたところで……ってのがありますからね。でもこの世界なら限界を超えた先に一筋の勝利の光に届く――ってのは割とあります。

 まあまだ順調な中、それを考えるのはどうかと思うけど……


『解析完了だ』


 なんかそんな声がしました。そして騎士ンズラベーダの反撃が始まります。やっぱりエクストラボス……このまま沈むわけがない。

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