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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1781 前に進む為のXの問い編 154

 エクストラボスの名前の欄には『騎士ンズラベーダ』と書いてある。めっちゃ読みにくいです。なんで「ン」を使うんですか「ン」を! 


「なんて読みにくい……」


 私がポツリとそんなことをもらしたらなんか近寄ってるオウラさんとテッケンさんではなくて、その赤い瞳がこっちを向きました。そしてエクストラボスは発します。


「お……おまえ……お前も……俺の名前が読みにくいって言うのかぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 その瞬間、騎士ンズラベーダの足下から炎が湧き上がり二人の接近を阻みました。そしてものすごい音がしたと思ったら、二人の間を抜けて騎士ンズラベーダがこっちに迫ってきてました。そして私と奴の間の結界に一撃……


「はああ!?」


 私は思わずそんなことを上げてしまいました。だって……一撃で結界が破壊されました。奴は武器なんて構えてない。騎士のくせに剣の一本も持ってないです。腕が六本もあるのに一つも武器を持ってなくて、一番オーソドックスな位置にある腕で殴りつけてきた。ただそれだけ……それで私の結界が壊されました。それにこの結界、破壊されたら反動が行くような代物です。もしも万が一破壊されても、そのノックバック効果が私を……というか基本防御が紙の後衛を守るための効果です。

 でもこいつ……その効果を自身のステータスで強引に打ち消してる!? あり得ないことを次々と……これがエクストラボスって奴ですか? 不味いです。私は持ってた杖を前に出します。これで受け止めるしかないです。


「貴様だけは許さん。この名を馬鹿にしてきた奴は全て殺してきた!」


 案外殺す理由がくだらなくないですか!? そんなことを言いたいですけど、敵の迫力が凄すぎてつばを飲み込むことしか出来ません。私に向かって振り下ろされる拳……


(あっ、これは駄目な奴……)


 当たる前にそれを理解しました。一回だけ死を免れるアイテムはテッケンさんへと渡しちゃってます。これを受けたら終わりです。でも私に攻撃が当たる瞬間に、横からテッケンさんの拳が騎士ンズラベーダの顔面に当たりました。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! させるかぁぁぁぁ!!」


 そしてその勢いのまま、振りかぶって騎士ンズラベーダを吹き飛ばします。その方向にはオウラさんがいる。待ち構えてたとばかりに一歩を踏み込んで、地面が陥没するほどの踏み込みの拳をたたき込みます。当たった瞬間に何故か背中側が弾かれました。グロい光景が……なんで胸を殴って背中が弾けるのか……私には理解できません。しかもあれってただの拳の攻撃のように見えましたよ? スキルなら何か光が宿ってるはずです。それがなかった……と言うことはリアルで今の攻撃が出来るんですか? 人相手にやったら爆散しそうですけど……

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