表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1779/2702

1779 前に進む為のXの問い編 152

『それは不可です。同じようにダンジョンボスから倒して貰います。エクストラボスと戦闘は極限です。そうでなければなりません』


 オウラさんの言葉に応える形で文字が浮かび上がる。それは勿論システムの回答……そのはずなのに何でしょうか……なんだか思いというか言葉に情緒を感じます。システムの回答というのはもっと機械的なイエスかノーみたいなものだったはずです。でもこの文章……私はそれを指でなぞりながら呟きます。


「何を……願ってるんですか?」

「シルク?」


 テッケンさんが私のつぶやきに「何言ってるんだこいつ?」的なつぶやきを漏らしてます。名前を呼ばれただけなのにどうしてそこまでわかるのかって? それは付き合いが長いからです。テッケンさんとはずっと組んで一緒に旅してきました。何ででしょうね? その理由は分かりません。彼がお節介だから……と言うのが一番の理由だと思いますけど……良くわかんないのが本音ですね。


 彼はこのシステムの文章に何も感じないのでしょうか? 明らかに今までの無機質なものではないとおもうけど……


『可能性を見せてください。それが貴方たちの役目です』


 思ってもない返答が返ってきました。まさか私のつぶやきにまで返答をくれるなんて思ってなかった。これは……本当にマザーと呼ばれるシステムの中核的な存在が私たちを観てる? その可能性が高いです。と言うかそうじゃないとこんな返答をするとは思えません。てか……私たちの役目……それって……


「それは私たちプレイヤーにゲームが求めてるのが可能性と言うことですか? 随分と曖昧な事を気にするゲームですね」


 私が思ったことをオウラさんが言ってくれる。いや、本当にゲームがそんなことを気にするんだって……ゲームって完成された世界をプレイヤーが堪能する……みたいなそんなものだと思ってたんですけど。いやでもLROはこれまでのゲームとは規模もシステムも全く違うのかも知れません。

 というか、本当にここにはもう一つの世界です。それを私たちプレイヤーは感じてる。それをこれまでのゲームと同じ……ただ私たちが堪能するだけ……何て思うのは私たちプレイヤーの傲慢なのかも知れないです。


『どうしますか? エクストラボスに挑戦しますか?』


 もう問答はおわりらしいです。途端に機械的になりました。戻ることは出来ません。戻ってきてももう一度ダンジョンボスからやらないといけない。それなら……私たちは頷きあいます。そして持ってるアイテムを開示して、話し合って、私たちはダンジョンボスを倒して手に入れてたアイテムを宝箱に戻して、エクストラボスへと挑みます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ