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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1777 前に進む為のXの問い編 150

「なんだか、案外システム側はこっちのことを観ててくれてるんですね」


 新たに追加された文言を観て私はそう言いました。だってシステムってゲームをよくやってる人の方が融通が利かないというイメージがあると思うんです。実は私もそこまでゲームをしてきたわけじゃなく、このLROからですけど、でもLROはもう毎日入らないとやってられない……と言うくらいにまで来てます。

 LROはとても革新的なゲームだって聞いてるけど、私は書いてあることを大体そのまま信じちゃいます。だってシステムってアイテムの説明とかしてくれてる所ですよ? そこがコロコロと変わったら困ります。ても……こう言う状況とは違いますか……でもそこら辺ってよく理解してないです。

 何せ普段はそこまで意識することないですし。私のような普通のプレイヤーはそんなの意識する必要がないんです。けど……もしかしたらもっとこう言うところにも意識を向けてたら、システムと交渉するって言う発想が私にもあれば……もっと早くピクに繋がってたのかも知れません。

 それはちょっとだけ悔しい。


「システムへの懇願ですか、これはまた曖昧ですね。一体何処までのお願いなら聞いてくれるのか謎です」


 オウラさんは追加された文面を見てそう言って思案してる。けど、これは今まで無いほどの進展だと思う。システムへの懇願……つまりは交渉的な事が出来るのなら、直接ピクを求めることもそれが無理でも得る方法をシステムに教えて貰うことも出来るのではないでしょうか?

 アイテムは……もうオウラさんは捧げちゃってます。私とテッケンさんだって別にアイテムなんて……


「ごめんなさい、私はシステムへと懇願できるのならやりたいです」

「…………分かってる。それならピクを直接得ることは叶わなくてもその方法は教えてくれるかもだしな」

「確かにその可能性はありますが、回答を拒否すると言うことも考えられますよ。懇願はお願いであって、強制ではありません」


 テッケンさんは流石に私と同じ考えに至ってくれたらしいです。でもちょっと考えるようなそぶりしてました。私は……ずるい女だと思います。こう言えば、テッケンさんはきっと反対しない。それを分かってて言いました。オウラさんが既にアイテムを捧げてるいじょう、問題は後はテッケンさんだけなんです。だから私はこんな言い方をしてテッケンさんを誘導しました。悪女ですね本当に……

 それにオウラさんの言ってることも分かります。全てに応えるくれるわけじゃきっとないでしょう。でも……これまで闇雲に探してた頃と比べたら、システムというこの世界の全てを構成してる存在に質問が出来るってのは大きい。だからこそ……


「私のわがままなのは分かってます。でも……私は挑戦したいです!」


 私は走二人にそう言います。

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