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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1759/2704

1759 前に進む為のXの問い編 132

「それで、何?」

「最近、派手に暴れてたじゃない?」

「誰が?」

「勿論スオウが。ちょっと前にこのレスティアで鬼ごっこしてたみたいだし。本当に貴方はいつだってイベント化するね


 なんかクスクスとパメリアの奴は笑ってるが、アレはこっちからしたら大変だったからね。てかあの刺客ってさ……僕はじっとパメリアを見る。


「何?」

「お前……実はあいつと知り合いって事無いか?」

「あいつ?」

「僕を執拗に襲ってきた奴だよ」


 あの刺客、刺客だからこそ、誰かに依頼されてたはずだ。テア・レス・テレスの監視下に入ってるけど、まだ口は割ってないらしい。そもそもが完全に監禁なんて物はLROでは出来ない。なにせログアウトがあるからだ。でもそこはほら、会長だからな。色々と対策自体は講じてるみたい。あれから一回も僕が刺客に狙われるってこともないし……てかなんかこの前は普通にあの刺客がテア・レス・テレスの制服を着てたのを見たような……いや、気のせいだろう。会長の奴は人をほだてるのが上手いが、流石に……ね。あの刺客頭おかしかったし……流石に頭おかしい奴は、頭おかしいから理解なんて出来ないだろうしね。


「私とスオウは仲間でしょ? 仲間を襲わせてどうするのよ? まだレースも終わってないしね」


 それって暗にレースが終わったら仲間じゃなくなるって言ってない? いや、今もパメリアは僕のことを仲間……何て思ってないと思うけど。まあそこは突っ込まないでやろう。


「じゃあなんか心当たりとかないのか?」

「まああいつ自体は知ってるけどね」

「皆それを言うな」

「こっち方面では有名だし。頭おかしいって」


 そんな頭おかしい奴から狙われた僕って一体。でも狙われたからこそよく分かる。あの刺客が頭おかしいって……実際僕はちゃんとこの悪党チームの面々にも一応それとなくやべー奴に狙われてるんだけどっていう話はしてた。特徴出したら結構すぐに皆分かってたから、やっぱり裏の方では有名らしい。

 あいつ自体を知らない訳はないよなパメリアの奴も。


「でもあれってチームとかには入ってないわよ。いっつもソロで活動してるのよ」

「それでやっていける物なのか?」

「だってあれ、執拗だからね。アレが得意としてたのは追い詰めること。肉体的にじゃないわよ? 精神的にね。ちょっとの間だけど、あれに狙われてたのならわかるんじゃいない?」


 パメリアの奴の言葉を考える……ふむ……つまりは……


「あの刺客ってもしかしてLROを引退させるのが得意とかそんな感じか?」

「まあそうね」


 思い返せば、僕もあいつにつきまとわれてるときはLROに入るのがちょっとイヤになってたんだよね。もっと長期にわたってつきまとわれてたら、そのうちログインすることもなくなってたかも……いやそれは無いけど。だって僕はLROに深く関わってるから。でもそうじゃなかったら? 実際本当にただのゲーム感覚なら、止めるのも簡単だろう。

 いやそれなりに費用かかってるからね……リーフィアとかね。


「新しいキャラメイクして入り直せば良いじゃん?」


 普通のプレイヤーは僕とは違ってちゃんと細かくキャラメイクが出来る。全く新しい人になることは難しくない。そう考えると止める必要性はないね。


「確かにそうだけど、人間関係は引き継げても、全く同じキャラには育てられないでしょ?」

「まあ、確かに……」


 いままでかけた時間は無駄になる……か。LROは特殊だからね。スキルを得るのも運の要素が絡んでる奴がけっこうある。同じスキルでも同じようにして取得できるか……はわからない。だからこそ、皆か違ってるんだけどね。


「それで話って、その刺客のことか?」

「ああ、いえいえ違う違う。今のはおまけ。これを」


 そう言って何やら手紙のような物を取り出した。真っ黒な便せんだ。隅っこに真っ赤な薔薇が描かれてるな。


「何これ?」

「ラブレターじゃないからね」

「期待してないから」


 全くもってね。


「端的に言うと、犯行予告」

「は? おい、それって」

「ただ、会長に渡してくれればいいから。それだけ。じゃあ確かに渡したから」


 そう言ってとっととログアウトするパメリアの奴。あいつ、僕が会長と深く繋がってるの分かってるなこれは。さて、どうしたものか……僕はその犯行予告と告げられた便せんを見て悩んだ。

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