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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1757 前に進む為のXの問い編 130

「やっぱりこいつの運転はスオウに任せるしかないな」


 とりあえず全員がヴァレル・ワンに乗って操縦してみた。そして当然、僕が一番上手く操縦できるって事が証明された。だから結局、ブースターがついたヴァレル・ワンは僕が操縦することになる。


「意義なーし!」

「別にどうでも」

「うんうん、こっちはこっちで、テア・レス・テレスにやることあるからね」


 皆納得してる。てか、やる事ね……実際僕たちの目的はヴァレル・ワンのレースで得られる景品だけじゃない。なんか上? いや、悪党なんだからもっと下……とか行った方がいいのか? いや、でも下とか言ったらこいつらよりも立場的にしたっぽいよね。

 実際こいつらは自分達のことを下とかは思ってないだろう。一応悪党チーム共には薄い横の繋がりがあるだけで、上下関係があるわけでは無いようだからね。だからこそ、潰すのは難しいというか……てか潰せないしね。プレイヤーで構成されてるチームだと、いくら潰したって簡単に復活できる。なにせ殺しきる……何てことは出来ない。本当に犯罪的な事をやってないとバンされないしね。用はそういうプレイだってLROでは認められるって事だ。

 だから壊滅なんてそもそも出来ない。だからまともなチームは警戒するしかないって言うね。


「そのもう一つの狙いってなんだっけ?」


 僕はそれとなくそれを探るように聞いてみる。勿論ちょっと興味はあるけど、あくまで自然に……ね。


「さあな、俺たちも協力を頼まれただけだしな。まああのテア・レス・テレスが混乱するのなら、俺たちだって面白いからな。いいだろ?」


 悪人顔のおっさんは別に楽しければなんだっていい――ってタイプだからな。あんまり深くは考えてない。まあゲームだし、実際、おっさんの向き合い方の方が正しいのかもしれない。何かあっても、なんでも楽しむ。なまじLROで経験したことが僕の場合は重かったから、ついつい深刻にとらえてる――って節があるのかもしれない。

 どうせ何か狙いがある――といっても何か命に危険がある――って訳でもないだろうからね。一応そこら辺は会長の奴に報告をしてる。なら、後は本当にテア・レス・テレスと悪党チーム達の戦いだろう。僕はただイベントを楽しむ……そんな気持ちで良いのかもしれない。

 丁度良い息抜きだしね。ゲートを造る為にコードとにらめっこしてるの退屈なんだよ。レースで一着……ってぶっちゃけ別にそこまで興味なんて無い。でも皆に嫌われてる僕が一着になることでそいつらを見返せる……と思うとザマァとは思う。それに誰かとスピードを競うなんて事は無かったし、単純に楽しみでもあるよね。


「それじゃあもう一台の方は?」

「それは勿論俺様……」

「そっちはサポートがメインなんだから、脳筋には荷が重いでしょ。それに色々とつてがあるから、私に任せてよ」


 パメリアの奴がここで動いてる。レースで僕の邪魔……をするとは思えないが、当然僕が悪党チーム達の動きをテア・レス・テレスへと伝えてるのは警戒してるだろう。監視の意味もあるのか? いや……寧ろ目を向かせたいとか引きつけたいとか? レース中に何か起きれば、運営側であるテア・レス・テレスは対処せざる得ないし……けど目的が分からないなら、芽の前のことに対処して潰していくしかないんだよね。

 

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