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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1756 前に進む為のXの問い編 129

 岩を避けた。けど避けた時にかなり機体が傾いた。それを立て直すのは難しい……かと思ったけど、案外ヴァレル・ワンは性能が高い。いや、良いパーツを使ってるから……てのもあるのかも? 確かにこのスピードで機体を傾けたりするのは恐怖があるだろう。

 でもどうやら僕のヴァレル・ワンはこっちの操作に応えられるだけの性能があるみたい。それが分かれば恐れることはないだろう。カーブは流石におおまわりになるが……


「くっ」


 頑張って機体を傾けて、向きを維持できればなんとかカーブを曲がることも出来る。でもやっぱりブースターふかしながら曲がるのはエネルギーの無駄だね。ヴァレル・ワンの細い機体だからか、ちょっとの移動くらいなら、機敏に動く。あれかな? F1的な? F1の機体も細いよね。市販車とは全然形違うし。どうしてこう言う機体になったのか……一度会長に聞いてみるのも面白いかも? まあけど、一人で使うことが優先で想定されてるから……のような気がする。家族で車で旅行……なんて考えなくて良いからね。

 でも貴族とかには大きくしたヴァレル・ワンも売れそうな気はするが……家族で馬車で出かける……とか貴族とかならしそうだし。非空挺は流石に高価だし、ちょっとそこら辺に出かける……となるとデカすぎる。それにたいしてヴァレル・ワンならちょっと出かける……とかでも良いと想う。

 それに物資を高速で移動させるときとかにも便利なような? そんなことを考えつつも、直線を飛ばす。ヴァレル・ワンの後方には沼地の水が柱を立てるように飛んでた。


「ふう……」


 ブースターは三十秒くらいしか持たないな。まあ直線で一回使うくらいなら、そのくらい持てば良いだろう。そして他の場所を走ってるときに冷却して、次の周回の直線に備えればいい。


「よくもまあ、あれだけ動かせるな。俺なら吹っ飛ぶ自信があるぞ」


 悪人顔のおっさんがそんなことを言いつつ話しかけてきた。僕の運転に感心してるようだ。


「そうか? 案外やってみたら出来ると思うけど……」

「いやいや無理だろう。お前は普通にやってるつもりだがな、あのスピードの中でんな細かく運転できる訳ないだろ」

「そうなの?」

「そうだよ」


 なんか僕が普通にしてた事が普通は出来ないらしい。確かに、スピードが出てるってとこは、それだけ判断も操作も早くやらないといけない。そうしないと間に合わないからね。ハンドルを切ったときにはぶつかってました……になりかねない。どうやら僕は自分が思ってるよりも高速なスピードになれてるらしい。

 けど僕の強みってこれだけだったしね。それが上手くヴァレル・ワンと噛み合ってるだけのような気がする。


「まあお前がいれば優勝は間違いない! これから賞金の使い道考えとかないとな!!」


 そういって豪快に笑う悪人顔のおっさん。おいおい、賞金取り上げる気かよ。まああんまり興味ないけどさ。でもそう簡単にいくか……きっとレースはスピードだけで勝負はつかないと思う。だってLROは多様性のあるゲームだ。もちろんレースにルールはある。けどそれを突くように工夫するのが醍醐味だろう。

 ゲームなんだから、皆楽しむために派もそこら辺狙ってくるはずだ。

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