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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1750 前に進む為のXの問い編 123

 あれから二週間くらい立った。リアルでは暑い日が続いている。初夏って感じ。太陽は助走期間に入ったみたいに毎日その温度を上げてきてる。あと何週間か行けば夏休み……あれからもう一年経とうとしてるしてると思うと感慨深い物がある。

 まさかLROを初めて自分の家に同居人が増えるとは思ってなかった。人生って何が起きるかわかんない物だ。最近、とても摂理が忙しいそうにしてる。初めての夏休みだからあいつはメッチャ一生懸命、この夏の計画を練ってたようだけど……生徒会長とは夏休みも忙しいらしい。


「いやー! こんなの思ってたのと違うー!」


 とか嘆いていた。でもなってしまった物はしかたない。今から解任されるわけにもいかない。なにせようやく新生徒会して回り出したのだ。なんとか日鞠がいなくても……といっても実際は日鞠はスーパーバイザー的な立場としているが……でも居ないときの方が多いから、それにようやくなれてきた……って感じだ。

 そして摂理だって会長としてようやく慣れてきたと思う。毎日朝起きる時間が早まったのも最初は文句たらたらだっけど、鈴鹿が毎朝家まで来るようになったらそんな文句もなくなった。実際、その役目を巡って一抗争あったようだけど、僕には関係ないから知らない。でも実際鈴鹿以外の誰かになったらヤバかった。

 なにせ僕と摂理が同じ家に住んでるって学校の奴等は知らないわけで……日鞠と付き合ってる僕が実は一つ屋根の下に摂理とも一緒に住んでる? 学校中の嫉妬が僕に向くことは必然だろう。絶対に食い止める必要があった。でもなんかいつの間にか鈴鹿が来るようになってて、他の奴はこない。

 実際、摂理には熱狂的なファンクラブがあるから、そいつらが暴走してストーカー的に家を特定したりするんじゃないか? とか思ってたが、互いに見張り合ってるのか、そういう奴等も家の周辺では見ない。なんとか僕がリアルに刺されるって事は回避できたようだ。


 鈴鹿にどうしてこんな面倒な事を引き受けたのか……それを聞いたこともあった。なにせ鈴鹿は別に生徒会の人間じゃない。進められたけど入ってはないんだよね。前の僕の生徒会との関係みたいになってる。日鞠が居るから関わってるけど、がっつりと生徒会ではない……みたいなさ。まあ今は庶務という一番低い立場になってるけど……なぜか新しく入ってきた奴よりも立場が低い。まあ変に地位が上がってもイヤだけどね。鈴鹿は「一番穏便だから」とか言ってた。


 一時、摂理が僕を副会長に……とか言ったときは、マジ勘弁だったよ。とりあえずリアルはそんな感じ。僕は単純に夏休みが楽しみだ。摂理は期末の勉強に夏休みの学校行事を計画、そして受験生達への特別講座の手配へと大変みたいだが、僕は気ままな一生徒。普通に夏休みを楽しむつもりだ。


 LROの方はちょっとずつゲートの複製……ではなくて新規設置を試みてる。そしてアーシアはテア・レス・テレスにあずけようかとも思ったが、あそこは大所帯すぎるからね。シルクちゃんとメカブ達に預けた。僕がいるときは僕と一緒に行動してるが、いつもは孤児院いる。

 そしてテア・レス・テレスでは第一回のヴァレル・ワンのレースの開催が発表されてその日程が迫ってきて、とても盛り上がってる。勿論僕も参加する。色々と思惑があるからね。褒められないようなパーツでくみ上げたヴァレル・ワン……それでレースに出場する僕はきっと色々と狙われるだろう。でもそれも想定内。裏に生きるチーム達、それを少しずつ把握してる最中だ。だから実際、レースの順位なんてのはどうでもいいんだよね。

 まあけど、祭りだし楽しむけど。

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