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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1749 前に進む為のXの問い編 122

『警告、異常なコードの複製を確認しました。同ゲートの複製は禁則事項です』


 そういうメッセージが頭で響いて貼り付けたコードが消された。そうくるか……出来ない事はLROのシステムによって消されるのか……まあそうしないと、同じゲート、同じコードで書かれたゲートがあるから、そっちにも影響があるのかもしれない。ゲートを使えなくなったら、全てのプレイヤーに影響があるからな。

 それを考えたら今僕がやった事って、全てのプレイヤーに迷惑がかかることなのか……流石にこれ以上恨まれたら本当に僕の討伐……とかされそうだしやばいかもしれない。

 色々と不満を持ってる奴等は水面下にいるんだ。先日のレスティアでの出来事……僕に対しての恨みがある奴等が多いから、あれだけ皆で袋だたきにしようとしてきたわけだからな。全然関係ない……それこそその時初めて顔と名前を知ったような相手ならあんな誰もが僕に攻撃しようとしないし、乗ってくる奴の方が少なくなるはずだ。

 まあ確かにヘイトを稼いでたのはある。レスティアでは嫌がらせしてたしね。それもあるだろうが、でもそれにしたって……てのはあったと思う。確かに僕はプレイヤーを襲撃してパーツ奪ってたが、それで一体レスティアに居るプレイヤーの何パーセントくらいを襲撃した? って話だ。

 10パーセントも行ってれば凄いだろう。でも先日はレスティアに居たほぼ全てのプレイヤーが僕を追いかけたんだよ? いや流石に全てではないかもしれないが、僕には全てと思えるほどにレスティアが動いてた。それは僕に恨みがあるからだろう。直近だけじゃなく、前々から……そしてそれに心当たりがある。


「リセットは根深かったって事か」


 僕は一人ぽつりと呟く。リセット……それはLROを完全に作り替えたと言える程の事だった。それまでプレイヤーが積み重ねてた時間……本当にそれを全て無駄にしたからね。LROはとてつもなく流行ってたからね。滅茶苦茶時間をかけてた人達は何人も居ただろう。

 そういう人達の時間も完璧に無駄にした。それにそこまでじゃなかったとしても、この世界にはこの世界でしかないかけがえのない出会いって奴があった。プレイヤー同士なら、また繋がることは簡単だ。フレンドリストとかは流石にリセットされてないし……でもNPCとかとの出会いや友人関係なんかもある。それらは……もう戻ることはないんだよね。

 だからきっと僕はそれまでLROをやってた人達にとって、とても残酷な事をしたんだろう。まあ後悔はない。そうしなくちゃいけなかった。ただそれだけ。そういうのを向けられる覚悟はしてる。まあだからって更に恨みを増やしたいわけじゃない。なにせ僕は日常は平穏が良いと思ってるし。


「ゲートの複製は無理……複製は……か」


 さっきのメッセージ。よくよく考えてみると、なんか抜け道がありそうな感じのメッセージだったような気がする。同ゲートの複製は禁則事項――つまりは同じゲートじゃなければ、複製には当たらなくて、ゲートを作ることは可能……とか言うことか? そうとらえることも出来るよね。

 でも……


「これやるのに何日かかるんだよ……」


 ケートのコードはある。でも……どれだけ同じなら同じゲートと判断されるんだ? レスティアのゲート、リア・レーゼのゲートの違いを分析して、更にそこからまた違う、オリジナルのゲートを作る……一人では厳しい気がする。


「会長に頼るのも手だけど……」


 てかそれしかないような気もする。でもあいつ忙しいからな。リアルでもこっちでも……あんまり手を煩わせたくないってのはある。てか普通に心配だし。でもこれをやらないとローレの出した条件をクリアは出来ないだろう。でも期限とか決まってないし……とりあえずとっかかりが出来た……それだけでも良かったと思うか。

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