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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1746 前に進む為のXの問い編 119

「待てええええ!」

「止まれええええ」

「なんでこんなことに……」


 僕はリア・レーゼの町中を逃げてた。てか……なんか最近街中を逃げてること多くない? 理不尽なんだが……僕は指名手配犯か何かか? いや、レスティアと違って今度の原因はまず間違いなく僕だけどね……いやー、ズタ袋にヤドカリタイプのモンスターを入れてこっそりとレスティアに入ってゲートの前でコードを弄りつつ投げたり、それが戻ってきたりとかやってたわけだ。一応睡眠魔法が込められた札を使ってヤドカリタイプのモンスターを睡眠状態にしてたから安全面もバッチリだ。

 それにズタ袋にヤドカリタイプのモンスターは入れてたし、問題なかったはずなのに……流石に何回も何回もゲートにそれを入れては戻ってくる……ってのを繰り返してると変に思われるみたいだ。一応ここら辺には人は少なかったんだけどね。なにせ今はエリアバトルが盛り上がってるからね。そっちにかかりっきりのプレイヤーは多い。だからリア・レーゼのゲートの周りにも以前ほどのプレイヤーの数はない。

 一応ゲートの周りって、プレイヤーが多い場所で、現地のNPC達はあんまり近づかない……的な場所だから、大丈夫と思ったんだけどな……レスティアはそれこそひっきりなしにプレイヤーが来るほどに賑わってるが、リア・レーゼは本当にまばらでそして現地人もいないとなれば、やり放題じゃん。そのうちズタ袋を増やしたのが不味かったか……いや、一体じゃ効率が……でも十は行かなくても片手で足りないズタ袋を持ち込んで投げては戻ってくるを繰り返してる奴がいると……


(うーん、やっぱり客観的に見るとヤバい奴か……)


 もしもリアルにズタ袋を引きずってる奴がいたら、いかにスーツ姿しててもやっぱり怪しいもんね。それにNPCが比較的少ないと言っても、通りかかる人は居るわけで……それで通報された。それでモブリの警邏隊の奴等が来たわけだ。そうなるともう、逃げるしかないよね? だってズタ袋の中身はモンスターである。普通はモンスターを街中に持ち込むなんて犯罪である。

 当たり前だよね。だってモンスターは危険だもん。そんなのを隠して街中に持ち込む……一体何をかんがえてるのか……疑われるのは当然だ。ちょっと実験に使ってただけなんです!――っていってもそれはどう聞いてもヤバい奴だろう。マッドサイエンティストだよ。

 と言うわけで逃げるしかなかったというわけだ。てか以前ならリア・レーゼはローレの国だったわけだし、その影響力がちょっとでも残ってたら……と思うけど、贅沢な悩みだな。なにせリセットをしたのは僕だし。


「ふう……巻いたか」


 まあスピードで僕に追いつけるわけはない。ズタ袋をかなり持ってて、ヤドリカも背負ってたが、それでも僕は振り切った。でもきっともう今日はゲートは使えないだろう。絶対に張り込まれるだろうし……結局の所、色々とコードを変えてはゲートに放り込んでも戻ってきてしまった。前に試したオオカミと同じ結果だ。一体ヤドリカと何が違うのか……何が足りないのか……それがわかんない。

 それなのにどんどんと使えるゲートが少なくなる。こうなったら……


「ゲートを作る……か?」


 レスティアのケートのコードは一回スキャンしたから持ってる。それを使えば……もしかしたらゲートを複製出来たりするかもしれない。それなら、とても便利だ。と言うわけで、僕は見つかりにくそうな場所を探して出発した。

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