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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1741 前に進む為のXの問い編 114

 祝福も色々と危険というか、制約はやっぱりある。まあ無かったら強力すぎるからな。それは仕方ない。メリッサの奴もどっかいったし、僕はリア・レーゼから少し離れて、ヤドリカを鍛えつつ祝福の検証に精を出してた。ここは精霊の森とよばれてる場所だ。

 足下には水が張ってて、隙間を空けて白い木々が生えている。日の光を遮ることなく、そして白い木々が光りを取込み、夜でも明るい不思議な場所だ。上手く使えば観光名所とかになりそうな場所である。実際、プレイヤー達が定期的に更新してるLROの観光スポット100選とかには絶対に入ってる。100選とかじゃなく50選とかに成っても絶対に入ってくると思えるくらいのスポットだ。


 昼間は太陽の光でキラキラと輝くような場所として雅で、夜は幻想的であり神秘的……そんな場所だ。でもここって別に精霊の森とか呼ばれてるけど、実は精霊はいないんだよね。そこは期待外れではある。精霊はもっと人里離れた秘境に居るからね。こんな所で簡単に精霊契約は出来ない。

 まあきっと綺麗だったから『精霊の森』とでも名付けたんだろう。ここの敵はリア・レーゼよりも一回りくらいは強い。初心者がそろそろ別の狩り場に移ろうかな? と思ったときに、ここを選択肢に入れるかどうか……って感じの場所だ。まあだから僕にとってはまだまだ雑魚しかいない。

 でもヤドリカには丁度良いかなって。そもそもこいつが生まれたテア・レス・テレスのエリアのあの場所がどのくらいの強さを想定してるのかよく分かってないんだけど……そもそもLROにはレベルという概念がない。だから判断が難しいって言うかね。レベルという概念があれば、このレベル帯はこの狩り場! って言えるんだろうけど……そうじゃないからね。それにLROはそこらのゲームと違って、モンスターはそのエリアに縛られてるわけじゃない。

 大体のテレビゲームではモンスターというのはその場所に湧いてその周囲くらいにしか居なかったはずだ。あんまり遠くに行けないようになってた。でも、そんな不自然な制限はLROにはない。僕たちプレイヤーにとってもLROはとても自由だけど、それはモンスターにだってそうなのだ。NPCにとってもそうだと思う。


「うーん、思ったけど、こいつ装備とか出来るのかな?」


 今、ヤドリカは裸みたいな物だ。こいつ用に防具とか作れたらその分堅くなるのでは? でもヤドリカは宿があるか……宿があるのに、防御力を固めても……ね。最初から防御力はきっと高い方だ。


「アクセサリーとかモンスターに効果あるんだろうか?」


 ふと思った。防具は駄目でも小物類なら紐とか使ってかけることは出来る。それで装備したとか出来ないかな? うーん厳しいかな? 一応そこら辺にはプレイヤーにも制限はある。自由ではあるが、何でもかんでも自由にしすぎると、時間的な優位が顕著になるからだろう。

 装備は頭や腕や胸や腰や脚とかに分かれてて、インベントリの装備欄で装備する物を選べる。まあ一瞬でそれらを付け替えるとかは出来ない。あくまで選ぶだけだ。それで実際に装備されてる状態になる。それでその装備にあるスキルがアクティブになるわけだ。

 まあ防具とかはいい……どうせ一個くらいしか装備できないからね。でもアクセサリーは違う。その気になればジャラジャラと装備できる。出来てしまう。それら全部の効果を適用できたら、不味いだろう。だからアクセサリーには制限がある。適用できる枠があるのだ。そこでやりくりしないといけないとなってる。

 だからただアクセサリーをつけるだけではその装備のスキルが適用されないかもしれない。まあけど……


「やってみるしかないよな」


 とりあえず適当なアクセサリーを出して試してみよう。

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