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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1740 前に進む為のXの問い編 113

「うーん、これも駄目か……」


 僕はどれだけの変化を与えるとLROのシステムが強制的にクリーニングを行うのか……それを検証してた。最初にやったヤドカリタイプのモンスターの時は、いくつか変化を加えてたときに、それは来た。ということは何個かは見過ごされるって事じゃん。その何個……が祝福に与えられた猶予って事なのかもしれないと思ったんだ。

 でももしかしたらそうじゃなくて、もっと根本的な何かに干渉したときに発動するのがコードのクリーニングなのかもしれないとも思ってる。まあ今の段階ではどっちなのかはよく分からない。てかもしかしてだけど……


(どっちもあるか……)


 てか普通そうなのかもしれない。どれがシステムの根幹に関わってるのか、それを判断してそして回数を意識して、効果的に祝福をつかってコードを利用する……それが祝福を得た者の課題なのかもしれない。なにせやっぱりシステムのクリーニングはどうしようもない。一回わざとクリーニングを発動させてそれに介入できないか? とかもやってみた。でも無理だった。なにせクリーニングのシステム自体がとても強固に護られてる。それにかなり危険な感じがした。攻撃をしたら、逆に反撃されそうな……そんな気がしたよ。

 今までそんな事ってないが……もしも祝福を悪意ある奴が悪用する可能性はある。そのときの為に、システムの根幹にはそういう防御機構があってもおかしくはない。実際やろうと思えば、僕にも出来るのかもしれない。祝福を所持してるのが僕と会長だからそんなことを考える必要なかったが、もしも全く知らない誰かが祝福を持ってたら、念のため――と言うことでそういうことをやらないといけない可能性は高い。

 なにせ祝福は持ってる奴は良いけど、持ってないと対抗しようがない。流石にプレイヤーのコードを直接弄るってのは難しくなってるが絶対に出来ないわけじゃない。祝福にはどんな可能性だってある。まあ流石に祝福だけでプレイヤーデータを壊す……ってほどのことは流石にこのクリーニングと同じくらいのセキュリティがかけてあると思うけどね。


「流石にクリーニングを止めることは不可能。なら回数を知って、それとどういうことが駄目なのか……だな」


 厄介なことが分かった。直接その存在に関わるようなコードの改変……それにはやっぱり回数制限があるみたいだ。そして禁忌なコードの存在。まあただ自分が禁忌と呼んでるだけだけどね。それを踏むと問答無用のクリーニングだから禁忌だ。そしてクリーニング中はどんな攻撃とかも通さない。システムに護られてしまう。もしかしたら強敵と戦うときに、ワザと禁忌を踏んで強制クリーニングを行って無防備な状態を攻撃……なんて悪用を考えたんだけど……流石にそれはちゃんとシステムが穴を塞いでるみたいだ。

 そして一回その禁忌を踏むと、どうやらその個体のコードをいじれる回数もロックされるみたいだ最初にクリーニングされたヤドカリタイプのモンスターをもう一回いじろうとしたけど出来なかった。まあそれは回数を使い切ったからなのかな? って思ったけど、それから何回かやってみて、それがあると分かった。

 最初の一回で禁忌を踏むと、それ以降その個体のコードはいじれない。今のところ時間でそれが解除されるのかもわかんない。多分解除される……とは思うが。でもきっと数時間……下手すれば数日は解除にかかるのかも。戦闘中なんかに間違って禁忌を踏むと、それ以降その個体には祝福が通用しなくなるな……気をつけないといけない。

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