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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1737 前に進む為のXの問い編 110

 メリッサとヤドリカが打ち解けた。さて、どうしようって事になったけど、とりあえずは同じ型……つまりはヤドリカと同じヤドカリタイプのモンスターを使って実験をしてみるのが良いんじゃないかってことになった。そこらのヤドカリ共のコードを弄って、なつかせて、そしてここ、ローレのエリアへと連れてくる。

 それが出来ればモンスターをエリアに放てる。まあモンスターだけを放てても……ねって感じではある。ただエリアが危険になるだけのような? そもそもがモンスターならある程度……種類は限られてるけど、トラップの項目で生み出せる訳だからね。しかもちゃんとしたエリアの機能で生み出したモンスターは命令に従う。

 というか、まさにプログラムされた生き物の似ようにただの機械のような行動しかしないらしい。それだと生きてる――とは言えないのかもしれない。だからローレはそんな生きてないモンスターよりは生きてるモンスターを望むのかもしれないが……モンスターを次々とエリアに放って大丈夫だろうか? って気持ちはある。


(いや、まずは成功してからだな)


 そもそもが僕のエリアじゃないしね。そのエリアの主であるローレが望んでるんだし、僕はどうなっても責任なんて感じる必要は無いのだろう。ただ依頼されたことをやる。それだけだ。というわけで僕たちはある海岸線に来てた。いや、海岸線って言うのは間違ってるな。ここは海岸じゃないし。


 ここはモブリの国『リア・レーゼ』だ。その中心都市。湖に上に街があるような場所で、更に世界樹と呼ばれる大きな大樹もある。とても美しいというか、一番ファンタジー感を感じれる町並みだと思う。まあ勿論、町中にモンスターなんかでない。でもこの街の周囲にもいくつか湿地帯というか小さな湖はあって、そこにはヤドカリ型のモンスターが湧いている。だからそこにきた。

 いや、あんまり遠くの所に行くと、行きと帰りが面倒だからね。なにせ何回もゲートを通ることになる。なるべくゲートの近くが望ましかったのだ。


 ここら辺は初心者がやっぱり多い。まあモブリを選んだからまずはこの国からスタートするからね。LROだって例に漏れず街の近くのモンスターは弱い。だから街の周囲のモンスターは初心者達の格好の獲物。リア・レーゼではヤドカリ型のモンスターものその一つだな。


 まあでも……


「ヤドカリ型のモンスターは防御力が比較的高いから初心者用のモンスターとしてはそこまで人気ないから私たちが手を出しても大丈夫よ」


 そんなことをメリッサが言う。ベテラン……いや僕ってベテランの域に居るのかわかんないけど、まあ初心者ではない。そんな僕やメリッサが初心者の狩り場で初心者用のモンスターをかるなんてほめられたことではない。てか普通に迷惑行為だし……でもメリッサが言うにはヤドカリ型のモンスターはそこまで人気が無いらしい。

 まあ確かに……ここまで来るまでも初心者は見たけど、皆もっと柔らかそうな奴を刈ってた。まあそれなら大丈夫だろう。というわけで早速、僕はここのヤドカリ型のモンスターのコードを弄ることにした。

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