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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1735/2707

1735 前に進む為のXの問い編 108

「よくやりましたスオウ。おかげで私も姫に褒められましたよ」

「ならその武器しまってくれない?」


 メリッサの奴は何故かニコニコしながら、鉄球を持ってた。いや鉄球って……そんな武器使ってる奴いるんだ。山賊とかがご用達してそうだけど……見た目的にはこいつ全然山賊ではないからな。普通に冒険者然……とはしてないが、まあ普通におしゃれなお姉さん風な格好してるから、鉄球なんて物が不釣り合い感を醸し出してる。

 てかこいつそんな武器だったっけ? もっとスマートな奴を使ってたような? 確かにこっちの方が一撃が重そうだけど……


「一撃入れさせてくれますか?」

「返しがおかしい」


 何で僕が一撃を受けないといけないのか……てか何でメリッサの奴は怒ってるの? いやなんとなく理由は分かるけど……多分だけど僕が上手くやったのが気に入られないだろう。実際メリッサの奴はローレに呆れられるのはイヤだったし無能とか想われたくもなかったから僕と協力して色々とローレの望みを叶えるためにやってた。

 でも僕だけでヤドリカのことを報告したから、多分だけど僕だけが成果を出した結果になったのがこいつ的には問題だったんだと思う。もしかしたら、手柄を独り占め……とかも考えてたのかも。そうしたらもっともっとローレに褒められただろうしね。


「貴方が手柄を一人で報告するのが悪い。なんで姫に報告する前に私に言わないのよ。普段は姫と会いたくなさそうなくせに……」


 そう言って睨んでくるメリッサ。まあ確かに普段はあんまりローレに会いたくはない。だってあいつ僕をいいように使うし……でも信頼もあるんだよね。色々と助けてもらっても居るからね。だから重要なことになるとついつい? てかメリッサへの信頼ってないし。ただローレが送ってきた奴……ってだけだからね。僕達の間に信頼関係があるかといえば……ないね。全くない。

 僕の感覚的には仕事仲間……というのもなんかしっくりこないから学校的にはそんなに仲良くないけど、班になったから会話をする班員って感じかもしれない。うん……それが一番しっくりくる。


「いや、普通に忘れてた」


 だって最近別々に行動してたし……まあ僕がちょっと悪い奴等と付き合ってたからだけど……進展無かったから、そっちの方進めてたんだよね。仕方ない。こっちだってローレ関わってるし。そう言うといきなりドスッと砂浜に鉄球が刺さった。うん、僕の足下だ。なかなかいいコントールしてるじゃん。いや、止まって見えてたけどね。


「それが僕に当たるとでも?」

「ふん、ただびびらせただけよ。いいわ、これからいっぱい姫には褒めてもらうから」


 なんかこいつ絶対に良からぬ事を企んでるな。それを察したのか、ヤドリカもなんかメリッサには近づきたくないようにしてる。てか僕の後ろに隠れてガクブルしてる。大丈夫、僕がなんとしても護ってやる!

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