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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1733 前に進む為のXの問い編 106

 僕はローレの奴のエリアまで来てた。そこは大体青い海とオレンジがある。いや、四国を再現してるらしいから、多分実際の四国みたいなにもっと色々とあるとは思う。

 一応街? みたいなのもあるし……でも流石に今の四国を寸分違わずに再現してるって事はないと思うけど。そんなことをしてたら怖いしね。どれだけ地元大好きなんだよって思う。……いや引くし。


 そもそもローレの奴自体がそんな地元好きをアピールするような奴には今いち思えないんだよね。まあいいけど。それって僕の偏見だしね。とりあえずローレの奴のエリアは四国を再現してる場所と言うことだ。

 そして僕は、その四国の一つの砂浜に居る。砂浜だから、やどかり擬きも嬉しそうだ。自身の故郷の砂浜を思い出してるのかもしれない。

 

(ってホームシックには早いか)


 だって昨日の今日だし……そもそもがこいつのようなモンスターみたいなのがホームシックにかかるのかも疑問だしね。けどやどかり擬きはとてもこのエリアの海岸が気に入ったようだ。何やら砂をつついてもぐもぐとしてる。あれってヤドカリがよくしてる動作のように思えるけど……一体何をしてるのだろうか? よく分からない。


 さて、ここからどうしようかな? 一応ローレには連絡をしたんだよね。普通にこっちから竜宮城に行っても良いんだけど……やどかり擬きをどうやってあの城に連れて行くのかが問題だからね。なにせ海の底にあるし……まあやどかり擬きも海の生物だし、大丈夫なのかな? でもこのことってあんまり広めたくないというか……まだその他大勢には知られたくない。


 いや、このローレのチームはそこまで沢山の人数が居るわけじゃない。寧ろチームの規模としてはエリアの大きさに比べれば、少ない方だろう。

 でもそれでも僕ともう一人にだけ秘密裏にお願いしてる事だしね。流石に竜宮城にはそれなりにこのチームのメンバーがいるからね。流石にやどかり擬きが竜宮城内を闊歩してたら、色々と言われそうだし。


 まあ実際はローレの奴の心次第というか? あいつが別に秘密にしておくほどのことでもないというのなら、竜宮城にやどかり擬き連れて行って良い。そうじゃないのなら、そっちからこいよって事で、とりあえず海岸線に居るわけだ。

 ローレからの返事はまだ無い。でもLROに入ってはいるようだし返事を待つ算段だ。なにせあいつは横暴な奴だからね。勝手なことをして怒られたくないし……


「ふーんあれがアンタのペット」

「うわっ」


 いきなり隣から声がしたと思ったら、背が低い女の子がいた。中学一年生くらいの背の高さだけど、その勝ち気な顔と意志の強そうな瞳は間違いなくローレ。こいついつの間に? 普通に海から現れると思ってたのに……いきなり隣に居るとか……心臓に悪い。

 てか全く気づかなかったのが不気味。こいつのスキルなのか技術なのか、それともここがローレのエリアだからなのか……そんなことを考えてると、ローレの奴はこういった。


「よくやったわスオウ。この調子でバンバンこのエリアにLROの資源を取込んでいくわよ!」


 気の早い奴である。

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