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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1732 前に進む為のXの問い編 105

 レスティアに戻ってきた。まあ戻ってきたと言っても誰にも認識されずに、一気にゲートまで行く気だ。まずは風帝武装で町の上へと駆け上がった。上空のそれなりの高い位置につけて、そこからゲートを確認。落ちる中で風帝武装から雷帝武装へと切り替えて、ゲートに向かって、直線で駆け抜けた。最初の一歩がバチッとそれなりに大きな音が出たような気もするが、多分それに気づいた人は居ないだろう。

 なにせ本当に一瞬だったからね。僕は両手でやどかり擬きを抱えて、上空から斜めにゲートに飛び込んだ。そもそもがゲートってかなり大きいんだよね。レスティアの街から海の方に出てる橋が半ばで終わってて、そこにゲートがある訳だけど、そのゲートはかなり大きい。

 でも普段ってその下の方からプレイヤー達が出てくるってだけだ。これだけである意味ある? って思ってたが、意味あった。こうやって誰にも気づかれずに頭上から飛び込むためだったんだね。


 レスティアはこんなんだけど、実はアルテミナスとかほかの既存の街のゲートって一つの区画にいくつかの普通の扉があってそこから出たり入った「だからね……こんなことは出来なかった。でっかいゲートを一つ設置してるレスティアに助けられたな。


「大丈夫か?」


 僕はゲートの中で、ちゃんと腕に重みがあるか確かめてそういった。前にモンスターを尼袋につめて持ち出そうとしたときは、普通にゲートに弾かれたというか、排出されたからね。

 でも今は違う。ちゃんとやどかり擬きの重みを感じる。そして僕は自分のエリアへときた。


「これたな」


 僕のエリアは何もない。初期状態だ。一つの小屋に一つの木に小川があるだけ。一応小屋の中は過ごしやすいようにしてるけど……それだけだ。そもそもエリアバトルやって……ない訳じゃないけど、殆ど助っ人的な介入でしかやってないからね。自分のエリアにならないんだよね。

 まあ、そんな興味も無いんだけど……このちょっとのプライベート空間だけで僕には十分って言うか? ある意味ここで引きこもってるのが一番リラックスできるんだよね。やどかり擬きも下ろしてやると、早速小川に近づいていってた。

 やっぱりヤドカリだもんね。水ガ好きなんだろう。


「よし、ちょっと他の街に行ってみるか」


 僕はちょっと時間をおいて、再びやどかり擬きを抱き上げた。ここまでこれたなら、多分大丈夫だと思うけど、一応LROの方にも行ってみるべきだろう。

 自分のエリアにある扉サイズのゲートに入って、次に目を開けたら、ヨーロッパみたいな家が建ち並ぶ町並み。アルテミナスである。そしてちゃんとやどかり擬きもいる。


「うん、成功だな」


 これはやっぱりちゃんとローレの奴にも言った方が良いかもな。もしかしたら、やどかり擬きがエリアにLROの存在を持ち込む鍵をくれるかもしれない。

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