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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1723/2701

1723 前に進む為のXの問い編 96

 ようやくシ○ガミ様が折れた。全く何でこんな戦いをしなくちゃいけなかったのか、僕にはよくわからなかったよ。なにせこいつ、勝手に保護者面してきて勝手に納得しただけだからね。

 まあそれには勿論僕の頑張りという代えがたい努力のたまものがあったんだけどね。


(はあ、まあ雷帝武装をかなり使えるようになったし、良かったと思おう)


 そう思わないと、この疲れが可愛そう。


『全く、君はいつもそうだ……私はずっと君を待ってたというのに、私を選んではくれないね』

「ご、ごめんなさい」


 なんかシ○ガミ様の奴がアーシアに振られたみたいな図式になってるが……やーいざまーみろ。そもそも最初からやり方汚かったんだよ。それにそれだけ待ってたのなら、行けば良かったのでは? と思う。この森からアーシアが生まれた草原って近いぞ。引きこもってないで僕がアーシアと出会う前にこいつが……いや、こいつ自身じゃなくても、森の動物を操ることくらい出来なそうだから、そいつらに行かせれば良かったんだよ。

 シ○ガミ様はこの森そのものみたいな感じだから、もしかしたらこの森から出ることが出来ないのかもしれないからな。でもだからってアーシアが来るのを待ち続けるなんて愚策だよ。その結果がこれだし。アーシアならそれこそ一回やったように、かわいい系の動物達を向かわせてそれを餌にこの森まで来させることができたと思う。


「アーシアの誕生とかは察知してたのか?」


 僕は気になることを聞くことにした。決着はついたしね。きっと答えてくれるだろうと思ったからだ。ついでにようやくフラングランが戻ってきた。置いてきたやどかり擬きはなんか森で迷ってる感じだ。雷帝武装の広範囲の雷であいつもしびれてたんだけど、今は復活して僕たちを探してる。でもあいつだけじゃ、きっとここにはたどり着けない。でもまあ、この森で危険はもうないだろうし、ちょっと我慢しておいてもらおう。


『そろそろとは思っていた』

「じゃあこんな森に引きこもってないで迎えに行くべきだったな」

『だが、あそこまでもそこそこ危険だ。子供達を向かわせるのは』

「ああ、そういう……」


 なるほどね。納得した。多分だけど、やっぱりこいつはこの森から出ることは出来ない。だから送るなら動物たちだけど、道中にはモンスターがいる。確かに近いと言っても、絶対に無事に戻ってこれる保証はないね。だから迎えとか出さなかったのか……身内にはとことん甘い奴みたいだ。

 とりあえず認められたからか、前のように敵対心はあんまり感じなくなった。まあ実際、一日くらいアーシアをここに置いてて良いかな? 実際ここから出るのも会長に相談してからがいいと思うんだよね。というわけで、打ち解け合ったしその日はこの森でログアウトした。そのときにはやどかり擬きも合流したよ。

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