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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1721 前に進む為のXの問い編 94

 森全体に雷撃が降り注ぐ。出来うる限りの札を使って、フラングランに雷撃を貯めれるだけ貯めて、放出したからね。森とかいう自然相手に雷撃って実際どうなんだ? って思わなくもないんだけど……一応山火事とかは嫌だし。そこらへん、アーシアが嫌いそうだからね。雷的にどっかんと一発どでかいのを入れるというよりも、森の隅々まで感電させるイメージでやってみた。


 地面に逃げられるかもしれないエネルギーだが、威力を保ったまま数舜で森全体を駆け抜けるくらいはきっと出来たと思う。森にいた生き物たちにはかなりの影響でたと思う。でも死ぬまででは無いはず……かなり痺れて一日中くらいは動くことはままならないかもしれないが……そこはほら、この森の親玉のせいだと思って諦めて欲しい。

 一応かなりのエネルギーを込めた雷撃だったし、所々で炎がわずかにあがった気もするが、青々とした森だしシ◯ガミ様自体が何か対処するだろう。それに森全体に雷撃を走らせて力の中心は見つける事ができた。


「スオウ、雷が……」

「ああ、まあもう雷帝武装は無理だね。でもすぐに話をつけてくるよ」


 僕はそういってアーシアを地面に下ろす。ゆっくり降ろしたけど攻撃は来ない。雷撃の影響で森全体が痺れてるみたいだ。こういう事は狙ってなかったが、起こるんだね。

 まあ痺れというか、僕の攻撃でシ◯ガミ様の命令が混乱してるのかもしれないだけかもしれないけど。でも強制的に電気なら命令系統に介入できるのなら……


(ウイルスとか仕込めるかもしれないな)


 そんな性格悪い事が考えてついてしまった。まあウイルスを準備するのが面倒だけど、雷撃を使えばそれなりに簡単に相手に打ち込めるなら、なかなか有効じゃ無いだろうか? 検討の余地はある。僕はそんなに祝福をうまく使いこなしてないって自覚あるからね。

 もっとこの力をうまく使えば、トッププレイヤーたちとかと張り合えるし、個人で多数を相手取るってことも可能になりそうじゃん。まあとりあえず今はシ◯ガミ様だ。あいつをぶっ倒すして認めさせる必要がある。


「風よ」


 僕は自身の周囲に風を集める。そして走り出した。走る中、風が色を持って僕にまとわってくる。風体武装だ。僕は更に色がついた風を操作して、遠くにある二つのフラングランの方へと伸ばす。自分自身はシ◯ガミ様がいるであろう場所に向かいつつ、風によってフラングランを回収しようという思惑だ。うまくいけば良いけどね。

 なにせ森の端っこ……しかも反対側に投げたからね。悠長に回収なんてしてられない。なら風を操って回収するしかない。森を走ってると突如ひらけた。今まではこの場所自体を隠してたみたいだな。それは小さな水溜り。崩れた幹の中に湧き水が湧いてるみたいな……そんな感じのだ。別に何か特別感があるかといえばよくわかんないが、その幹の周囲には花がたくさん咲いてるし、なんか空気が澄んでる気がする。神聖な何かならしめ縄くらいしてて欲しいが、ここは手付かずの森だからね。

 こんなものだろう。


「そこにいるな」


 ここがこの森の中で一番濃い力を感じた。だから僕はそう声をかけてみた。

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