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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1720/2701

1720 前に進む為のXの問い編 93

 僕はフラングランを森の反対側にそれぞれ飛ばす。守りの中で無造作に物を投げるなんてすぐに木にでもぶつかって停まる−−なんてことはないと思う。だってかなりの威力がある。そこらの木なんて幹ごと貫いて進んでくれるだろう。本当なら両方同時に投げた方が絶対に良かったけど、アーシアを抱えてるからね。それは無理だった。でも大丈夫。目的の場所に来たら繋がってるこの電気で制御できるだろう。


「スオウ?」

「ちょっと煩いし、眩しいかも知れないから覚悟しておけよ」

「うん」


 僕は事前にアーシアにそんな風に忠告しておく。なにせこれからすることはかなり派手になる思う。いややったことないからどうなるかなんて実際よくわかんないだけど……でもかなりの規模の攻撃のはずだ。僕はジェスチャーコードでインベントリを呼び出して、さらに短縮コードで雷の札を取り出す。ジェスチャーコードから派生できる短縮コードは制約があるが、それは全て僕の場合はそれぞれの札にした。やっぱり戦闘中に毎回インベントリを開いてさらに札を選択して取り出す−−なんてどう考えても隙でしかないね。


 手の中に雷の札が現れる。その数は最低限の5枚だった。


(……ミスった)


 そうだった短縮コードでは細かな数までは指定できないんだよね。なにせ短縮してるから数だって事前に決めた数を出すようにするしかない。それで一応このくらいならって数で5枚にしてた。

 5枚じゃ雷帝武装にするには全然足りないが、咄嗟に5枚分の攻撃を掛け合わせて使う分にはいいんだよね。僕の攻撃手段って大抵剣とこのスピードだと思われてるからね。手軽にそれなりに強力な攻撃になる札5枚分って色々と使い勝手がいいのだ。

 でも今はそうじゃない。今必要なのはありったけ−−である。そうインベントリの中身全部の雷の札が必要なんだ。


「どうしたの?」

「いや、ちょっと取り出す量を間違えたなって……」


 そういうとアーシアが「わかった!」と元気にいった。すると次の瞬間、何故かアーシアの腕の中に僕が持ってるのと同じ札が大量に現れる。まず、目を大きく見開いた。


「それって……」

「これでいい?」


 無邪気にそういうアーシア。これって今は確認できないがきっと僕のインベントリ内のアイテムってことだよね? 普通は絶対に他人が取り出すなんてことは出来ないはず……それをどうやって? とか思ったが、とりあえずまずはやるべきことをやろう。


「ありがとう」


 そういって僕はアーシアが抱える大量の札と僕が持ってるやつ、それを全部空中に投げ出した。そして発生する雷撃を雷帝武装に繋げていく。そしてそのエネルギーは繋がってる遠くのフラングランへと流れてるだろう。そして僕という中心地とそして左右のそれぞれのフラングランの場所で強力な雷撃が森全体へと降り注ぐ。

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