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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1719 前に進む為のXの問い編 92

  交差際にアーシアに触れた僕。その時の反応は実際アーシアはわかってなかったみたいな? これは雷帝武装の時に触れても大丈夫って捉えていいって事だろうか? 一瞬だったからどうなんだろう? いや、一瞬でも常に電気を帯電させてるんだから、普通なら反応ぐらいするはずだ。だって人には反射って反応がある。

 一瞬でも何かを感じたらなんらかの反応は起こるはず。それが起きないってことは、やっぱり雷帝武装は意識しないと攻撃に転換されないってことでは? 


(そうとわかれば)


 僕はもう一度アーシアに近づいてアーシアを抱えた。いわゆるお姫様抱っこって奴だ。こうなったらもう迎撃どころではないが、ちょっとの間だし、スピードでどうにかなる。


「スオウ!?」

「どうだ? ダメージないか? まああんまり喋んない方かいいと思うけど」


 これだけの速さで移動してるんだ。下手すると舌を噛む。だからあんまり喋ったらダメだと思うけど、一応ちゃん確認しておきたかったんだ。


「大丈夫、あったかいよ。やっぱりスオウの側が一番ポカポカするね」

「……そうか」


 なんかアーシアが恥ずかしいことを言ってきたから僕は顔を横に向けた。それでも放電して周囲の状況は手に取るようにわかる。だから避けることに問題はない。


「でも、どうして? 私、邪魔だよね?」

「邪魔っていうか……」

『ついにその手に出たか。アーシア、彼は君を盾にする気なんだ。私が君に攻撃できないことを利用しようとしてる。つまりは君の体をいいよように使おうと、そういう訳だ』


 頭にシ◯ガミ様の声が響く。こいつアーシアの僕への好感度を下げるための行動早いよな。それだけ僕をアーシアから、いや逆か? アーシアを僕からはなしたいんだろう。だって無理矢理引き剥がしたら心開いてくれないだろうしね。だからどうやってか僕が最低な奴だと認識させた上で自然とアーシアが僕から離れるように仕向けたいんだろう。

 でもこれはそういう事じゃないんだよ。別に僕はアーシアを盾にしようと思って抱えた訳じゃない。確かにまあ、その使い道はあるなって思うけどね。どれだけシ◯ガミ様がアーシアにこだわってるのかはこれまでの言動から見て確信してる。絶対にシ◯ガミ様はアーシアには攻撃ができないだろう。

 若干だけど、アーシアを抱えたことで攻撃の密度が下がってるし。でも十分に殺意感じるレベルではある。僕じゃなかったら絶対に避けられないだろうし。


「スオウは私の体をいいように利用してるの?」


 言い方がなんかやらしい。だから僕は首を横に振って否定しておくよ。


「違う。アーシアを抱き寄せたのはこういうことだよ」


 僕はそう言ってまずは左側のフラングランを彼方へと投げた。そしてもう一方も反対側に投げる。手元から離れたフラングランだけど、実は薄く電気で繋がってる。僕はこれからこの森全体に攻撃をする!!

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