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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1718 前に進む為のXの問い編 91

 シ◯ガミ様の場所がわからない。まあさっきから放電して上手く死角をなくしてるわけだけど、でもそれもこの森全体を知れるわけじゃないからね。だから僕のこの放電のレーダーみたいなのの範囲外にいられたらどうしようもないってことだ。

 実際シ○ガミ様はなんかこの森そのもの……って感じがするんだよね。なにせ開幕一番に胴体と首を切り離してやったのに、意味なかった感じだからな。どんどん僕的には雷帝武装が熟練されていってるのはいいんだけど……でも流石に数時間とか維持できる気はしない。

 いや上手く使っていけば、数時間くらいは維持できるのかもしれないけど、これだけの攻撃を数時間耐え忍ぶってのは現実的じゃないと思う。今はいい。集中力が持続してるからね。

 でも人間の集中力ってそんなに長く持たなかったと思う。てか、処理しなきゃいけない情報が多すぎるんだよね。なにせ絶え間ない攻撃をどうかわすかと、どれをフラングランで叩き落とすか……とかそれら一回でも間違ったらやばいからね。

 別に死ぬわけじゃない。前ほどシビアじゃない。けど……僕はちらっとアーシアを見る。アーシアは絶対に安全みたいだね。まあ当たり前だけど。シ◯ガミ様の奴があれだけアーシアにこだわってたのに、それなのにうっかりアーシアにも攻撃しちゃった−−テヘペロ−−とかやったら見損なっちゃうよ。

 アーシアの奴が何か叫んでるようだけど、耳までは良くなってないんだよね。だからなにを言ってるのかわかんない。いや、普通に戦闘音が激しすぎるんだけどね。周囲では雷帝武装の放電がバチバチ言ってるし、凶悪な矢が甲高い音を出して絶え間なく向かってもきてる。

 これで声が聞こえたら一体どれだけデカい声を出してるんだよってことになる。シ◯ガミ様みたいに頭に直接声を届けることができるなら別だろうけど、アーシアはそんな事しないからね。


(いくら雷帝武装を使いこなしてるって言っても、いつもまでもこの状態は維持できないよな……)


 だからこそシ◯ガミ様を見つけたいんだけど……どうやら放電をレーダーがわりにしても無理みたいだ。この森そのものだとしたら……絶対安全圏から攻撃をし続ければいいんだもんな。あのシ◯ガミ様みたいな姿をして現れたのもアーシアに信頼されるため……とかだろう。

 やっぱり森がザワザワとして声だけ届けるよりも、何かの姿を形取った方が親近感って奴が湧くと思う。


(森全体に攻撃をできれば……でも範囲攻撃なんかしたらアーシアが危ないからな)


 ヤバいこれ詰んでないか? 僕は流石に範囲攻撃から一部分だけ除外なんて出来ない。けど範囲攻撃以外にシ◯ガミ様をどうしようもない。


(いや、一つだけ方法があるかも)


 実際この状態で他者に触れることができるかって疑問なんだけど……でも攻撃を避けさせるよりも、自分自身のこの状態でも触れ合っても大丈夫なようにする方がまだ簡単な気がする。なにせ僕にはコードを操る祝福がある。


 僕もなるべくアーシアを巻き込まないようにそっちには行かないようにしてたわけだけど……でもこのままだとジリ貧だ。ちょっと危険だけど、雷帝武装の速さなら確かめるくらいできると思う。


 というわけでシ◯ガミ様の攻撃を交わしつつ一瞬で僕はアーシアの方へと移動してその交差際にアーシアの肩に触れてみた。そしてその様子を見て大丈夫かどうか判断しようと思った。

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