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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1717/2708

1717 前に進む為のXの問い編 90

(一瞬だけなんか世界をしれたような、万能感があったな……)


 そんなことを思いつつ、僕は攻撃を避け続ける。一瞬の周囲への放電なら思った通り雷帝武装への負担はない。そもそもが常に周囲でバチバチ言ってるからね。

 それをもっと広げてそこに意識を繋げただけだからね。今まではただ無造作に放電させてたそれらをもっと有効に活用しようってだけだし。一瞬で確かに情報は途切れた。でも、その一瞬を繋げていけば良いだけだ。


 背後から来る攻撃も……地中から来る攻撃も、視界の遙か先から射られる攻撃だって繋げていけば確実に察知できる。僕は放電するその情報を繋げていくことで、どんどんと動きを洗練させていくよ。

 雷帝武装は直線にしか動けないのは相変わらずだけど、たった一歩でもそれが出来るように成るのと最低十メートルくらい動かないといけないのとでは動きの制約が違う。

 僕は今、その一歩が出来てきてる。まあ流石に一歩しか雷帝武装で動くって事はまだ無理だけど、なんとか五歩分くらいまでならくらいまでなら雷帝武装のまま移動できる。


 雷帝武装は動くことよりも止まることの方が大変なんだよね。だからこの慣性をもっと制御できたら多分一歩まで動きの幅を縮めることが出来ると思う。

 一歩分進むだけで止まれるようになれば、風帝武装と変わらない動きが出来そうな気もするし……でもまだ五歩分は絶対に進んでしまう。

 車が急に止まれないように、慣性で五歩は行ってしまうんだ。でもそれでも最初よりはかなりマシに成ってきた。それに密度高い絨毯攻撃を放電で正確に把握できるのも大きい。

 ついさっきまではなんとかかんとか雷帝武装で力に任せて突破してたわけだけど、今はかなり危なげないと思う。多分シ○ガミ様は僕に察知されない位置から一撃必殺的な矢を放ってるようだけど、僕は絶えず放電を広げてそれを察知できるようになった。だから放電で感知できる範囲に入った瞬間に背後だろうが頭上だろうがそれを察知できる。


 今まではこの目でなんとかとらえて回避――だったけど、今や目で見えなくても回避できる。だからこそ効率的に動ける。でも問題もある……それは……


(やっぱりシ○ガミ様はこの森そのものか? まったく場所がわかんないぞ)


 いくら放電でその存在を探ってもわかんないのが正直なところだった。

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