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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1716 前に進む為のXの問い編 89

 僕は早速出来ることを開始した。自身がまとってる電気を薄く広げていく。けど……


(これ……難しいな……)


 てかむやみに広げるとあっという間に雷撃自体が自然に溶ける。それこそ静電気みたいな感じでしかないから、自分から離れすぎると自然へと帰るみたいだ。薄く広くなんて伸ばすと、あっと馬に雷帝武装がなくなりそうだ。


「あぶっ!?」


 僕の頬を枝の矢がかすめる。それによって体力の三割くらい持ってかれた。いやいやなんかおがしいだろ。流石に三割って……これは避け続けてたからわからなかった盲点だな。

 下手に雷帝武装がなくなるとあっという間にやられそうだ。僕はインベントリから札を出して電気を補給する。けどこのままじゃどっちも決め手に欠ける……こっちはシ○ガミ様の本体がわからず、向こうは僕に攻撃を当てることは出来ない。


 密度がおかしい攻撃がやってくる。普通なら絶対に避けられないような攻撃密度。でも雷帝武装なら無理矢理潜り抜けることが出来る。でもいくらでも向こうはこの森を使うことが出来るんだろう。だからこの攻撃密度を維持することが出来る。


 普通ならこれだけの攻撃をプレイヤーがやろうとなると数十人が集まってタイミングを計って完璧な連携でやらないと無理だろう。それだけ殺意高いって事だけどね。


(これじゃあサーチする隙もないな)


 サーチとか言ってるけど、最初の完璧に失敗だったけどね。ただ雷帝武装を解きかけただけだった。しかも今のこの状況で雷帝武装がときかけると死活問題になるのは目に見えてる。それだけは避けないといけないから、気軽には出来ない――と考えてもシ○ガミ様の奴は僕のことを殺しに来てるからね。


(下手にじっくりとしようとするのがいけなかったのかもしれない)


 電気ってかなり早いじゃん。それをなんとか自分が制御できそうな状況にまでしてたから、自然界という膨大なエネルギーの中に溶けてしまったのかも……それならもっと電気的な特性を考えてやってみた方が良いのかも……

 常にパリパリと放電はしてるわけだし、それを制御しようとするんじゃなく、成るへく広くに拡散させる感じで……それに一瞬で良い。そもそもが電気が通る瞬間なんて一瞬だろうしね。


 バチッ――


 とひときわ大きな音で放電したその時、電気が拡散された情報が僕の元に届く。それは僕の視界でもとらえきれなかった範囲までしれるかのようだった。けどその情報がもたらされるのは一瞬でもあった。

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